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「りっくん、おはー」
「ん」
扉が開いたままの寝室のベッドを我が物で使ってこっちに顔を覗かせているマオにも頷きを返しながら、葵に促されてソファーに座る。
ミズキはまだ俺の服を掴んだままだ。
「…で?その子は?」
「こいつはミズキ・フィ…」
「…フィラーゼ」
俺が口ごもったのを見てミズキが小さな声で名前を言ってくれて、それに頷く。
俺から離れようとしないのは…まだ、葵たちを警戒しているということだろうか?
「理緒さん人の名前覚えんの苦手なんは相変わらずやなぁ」
そのやり取りに葵が苦笑しながら、ミズキを見据えた。
「あんた、外人さん?その目に、名前もなんか珍しいし。…てか理緒さんとどーいう関係なん?知り合い?」
「……オレ、は…っ」
その葵の質問にビクッと体を震えさせたのを見て、安心させるように俺の服を掴んでいる手にそっと手を重ねてやりながら、代わりに口を開く。
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