アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
17
-
「へぇー…、その子、また厄介なのに入られてるね。
……ねぇ、
アルシエル?」
俺の体に腕を回してシグが口にした悪魔の名前に、今度は俺が驚きで目を見開く番になった。
「シグ、そいつのこと知ってるのか…っ?」
「知ってるも何も…。だって」
「貴、様…ッ、私の体の居場所を知っているだろう!?吐け…ッ!」
「……彼を封印したの、俺たちの一族だからね。
まぁ、何十年も前の話だから俺には直接関係ないけど」
シグを睨みながら吐き捨てるアルシエル……ミズキがシエルと呼んでいた悪魔に、シグは冷ややかな視線を向ける。
「もし俺がお前の体がどこにあるかを知っていたとして…、そう簡単に教えると思う?
……そういえば。
…昔自分の体を探してたのか何してたのかは知らないけど、あの館の周りうろついて…理緒のこと見てたよね?
だから?その子の体に入ったのは…。理緒に触れたかったから?それともただ単にその子は入りやすかったからかな?」
「………私がそんな理由だけで主の中に入ったとでも思っているのか?」
鋭い視線を交じり合わせる中、俺はただその尖った雰囲気を全身で感じつつ、話の流れを固唾を飲んで見守る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
77 / 100