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授業は結局つまらなくて、ぼーっと外を眺めていた。
時折、こちらを見てふんわりとほほ笑む数学教師がめちゃくちゃ気になったが…
あれはなんだったんだ?
授業後、数学教師に呼ばれたので断らずに行く。
「桐島さん。
私は数学担当の芦住 興(あしずみ きょう)です。」
…芦住、な。
おけおけ。ちゃんと覚えとく。
「あと、教科書は明日吉城先生から受け取ってくださいね。」
「わかりました。」
てか芦住?だっけ。
こいつ、第一印象と全く違うんだが。
堅苦しいやつかと思えば…
なんかめちゃくちゃふんわりしてる。
いまだってずっと微笑んでるし…
…なんなんだ?
「では。
…絶対に捕まえてやる。」
「!?」
驚き。
俺とすれ違う時…
口調が荒々しくなっていた。
俺に向けられたのか?
…思わずびくっとしたんだが…!
まあ、俺に向けられたものじゃないと信じよう。
教室に戻ると、陰口。
あー、こんな平凡があんなイケメンさんに接したからな。
気にしねぇけど。気にしてたらきりねぇし。
席に着き、次の時間のことを考える。
…英語?
たしか…担任の担当教科だったか…
でも、もうつまんねぇってわかったしなぁ。
ちょっとさぼりてぇ…
ま…受けるけど。
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