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「......っ、は、ぁ......」
ズチュッズチュッと後ろから音が聞こえてくる。忌々しいことに、前にはコックリングなんてものを装着させられていてさっきから達することができない。......いや、イってないわけではない。ついに俺の身体はナカだけでイけるようになってしまっていて、本当ヘドが出る。
雅を抱きたいのに、最近はガードが固くてなかなか抱かせてくれないし、かといって女を抱いてももはや満たされなくて困っている。でも、このオッサンとしかセックスしないというのは自分が許さないというか、まさか前だけでイけなくなったら一大事なのでいつも適当な男や女を抱くわけだが、中イきの感覚はどうにも堪らない。腹が立つけど快感に弱いのは男の性だと割りきるしかなかった。
「く......っ、ふ、うっ......!」
「はは、またイった?黙っててもわかるよ、ナカがすごくうねってるからね......ほんと、雅くんに負けず劣らずな名器を持っているじゃないか」
ああ、ムカつく。
「おや、もうすぐ年越しのようだ」
いきなりテレビがついて、除夜の鐘が鳴っている映像が映し出された。アナウンサーがゆく年くる年と語っていて、画面には初詣に訪れる参拝客がわらわらしている。そんな、庶民的な番組をBGMに、なんてことをしているのだろうか。
「いやぁ、今年はいい年だった」
「雅にフラれてね。あ、それは去年か」
「なんにせよ、お陰で父親の方を手に入れた」
「ふざけ......っないで、ください......ただの戯れに付き合ってるだけ......く、ぁ」
「戯れでも何でもいいよ。気持ちよければ、ね」
「んん......!」
中イきは確かに気持ちいいが、苦しい。何度も絶頂が訪れて生理的に涙まで出てしまう。おまけに自律神経が乱れるから、自分の意思とは関係なしに不安になって、口寂しくなる。
口許に手の甲を当て、声と口寂しさの両方を押さえ込む。そのうちに、テレビから明けましておめでとうございますという明るい声が聞こえてきた。
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