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his genome-4
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ビュボボボボボッ。
ビュボボボボボッ。
キリさんの着ているTシャツを引きちぎる勢いで掃除機のノズルが何度も喰らい付く。
以前に罰則を受けていた先輩は必死の形相で逃れようとしていた。
だけどそんな先輩の姿とは違って何故かキリさんは一切抵抗することなく従順に吸われていた。
むしろ目を閉じて自分の身体が受けている刺激に没頭しているようにも見える……というより、もっと吸って下さいとばかりに吸い口に身を寄せていっているような。
その表情が歓喜に包まれるのを見てむしろ俺は疑問に包まれる。
何で喜んでるの? この人。
罰則を恐れるどころか、むしろ自分から積極的に吸われにいっているキリさんを見てそんなに気持ちいいのかと首を傾げる。
先輩はめっちゃ嫌がってたのにな。
ビュボッ、ズォーッ。
ブォボボボーッ。
結局最後までキリさんの嬉しそうな表情は変わらなかった。
「キリ、お前の番は終わりだ」
「えー、もっと~」
「終わりだ」
今度ははっきり1文字1文字区切って突き付けるように言う。
「俺がいいって言うまでその椅子に大人しく座ってろ!!」
キリさんが窓際の椅子に腰を下ろすのを確認すると鈴にいはこっちに向き直った。
「ユタカ! 次はお前だ!」
「え!?」
俺は何もしてないのに。
キリさんのしたことに巻き込まれただけなのに。
そんな俺の主張も虚しく鈴にいは掃除機のノズルを構えてスイッチを入れた。
ヒューンッ。
ズポッ、ボボボボボッ。
ブォーン、ブォブォーンッ。
確かに服を通して伝わってくる冷たい風が肌を刺激するのは心地好いかもしれないけど、あんなに喜ぶような物ではない。
恐い顔した鈴にいも、俺を吸い回す掃除機も見ていらなくて目を逸らすと椅子に座っているキリさんの姿が自然と目に入った。
え!?
その手のが何をしようとしているのかを見てしまって思考が完璧に停止した。
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