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来客 2
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ハンナさんが帰宅するとハンナさんの後ろに隠れる。
ふたりきりの時間は静かで重い空気が流れていた。
お茶を出したあとどうしたらいいか分からなくてじっとしているとまた睨まれたりして凄く怖かった。
「あらまぁ。ホレス様、来てらしたんですね。お久しぶりです。」
ハンナはお兄さんにも親しみやすいいつもの笑顔を向ける。
「ハンナ、久しぶりだな。」
お兄さんはずっと仏頂面のままなのにずっとニコニコしているハンナ。
ハンナは怖くないのかな?
「久しぶりに来てみれば知らない使用人がいて驚いたよ。しかも使えない。」
「使用人?…あぁ。」
ハンナが一瞬、困った様な顔をする。
だって僕は使用人ではないから。
「坊ちゃん、少しお部屋に戻っていて頂けますか?」
すぐに僕は頷く。
ふたりきりでの話があるのだろう。
僕もずっとここにいるのはしんどかったからハンナがそう言ってくれて良かった。
ただ、ハンナの顔が暗くなっていた事が僕は気になっていた。
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