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神崎優馬の怒り
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優馬は床に崩折れたまま、気を失った七海の姿を見て嗚咽していた。
なんで菊池なんかのためにそこまでできるんだ。
こんなになるまで、どれだけ菊池に脅されていたんだ?
菊池…菊池…菊池…!
「ぐぅっ、うー!うーっ!」
優馬は菊池を睨み付けながら、ガムテープで塞がれた口でその怒りを伝えた。
身を捩り、腕のガムテープを無理矢理外そうとするが、何重にも貼られているテープはビクともしない。
「神崎」
菊池は優馬の口のガムテープを引き剥がした。
「ふざけんな!こんなことして何が面白いんだよ!?この変態教師!!」
優馬は怒りのままに噛みつくように言葉を吐いた。
「七海が何したっていうんだよ!?他に何人苦しめてきたんだよ!?最低だこの…!」
優馬は思いつくまま菊池に罵詈雑言を浴びせた。
菊池は椅子に座り、その様子さえ愉しむように優馬を見下ろしていた。
優馬は声を荒らげ続けたが、反応を返さない菊池に言葉が続かず次第に冷静さを取り戻していった。
「…もう先生のいうことなんか聞きません…補習もいりません…!」
優馬は落ち着いた声で最後に吐き捨てた。
菊池は優馬の悪態を全て聞き終えると、手で顔を伏せて静かに嘲笑った。
「ふっ…く、く、く…っ」
「怒った顔も可愛いよ、神崎。もっと歪めてしまいたい」
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