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ep32
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「特別授業...?」
「そうだ。怠惰に過ごしてちゃその頭脳も勿体ないだろ?」
「だから教えてやるって?」
自己満足野郎だ。
良い奴の皮被ったエゴの塊。
「いらない。頭悪い奴にしてやれば?ほら、あの席の女子、授業に付いていけてなかったみたいだよ」
「いいんだよ!はっきり言ってあいつは努力しても伸びない」
最低だな。
こういう奴だったんだ。面白いことを知ったな...
馬鹿馬鹿しくなって後ろ手に扉に手を掛けて開けようとした。
「お前、最近多田と仲が良いよな」
「だから何?」
なんでここで多田が出てくるの?
扉を開けようとした手を止めた。
「多田の行きたい大学、知ってるか?」
「は...?」
もうアイツ大学の事とか考えてんのか...。
ほんと見た目通り真面目。
「それどこ」
「知りたいか?」
「うん...」
頷くと教師はニヤついた。
獲物を捉えた蛇のような目を細めて口を開く。
「特別授業を受けてくれるなら答えてやるよ」
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