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「……ぅ、…やぁ、…め、なさいっ、ごめ、なさっ…」
波瑠の苦しいと嘆く声で目を覚ます。
どうやら俺は、波瑠の手を握ったままベットに突っ伏して眠ってしまったらしい。
「波瑠、大丈夫、大丈夫。
ずっとそばに居るよ」
「…、なさいっ、やぁ、いたいっ、…
お、かあさっ、いたいっ、ごめっ、さいっ…」
波瑠が右手に左手の爪を引っ掛けて掻き毟る、点滴が細腕から抜けて、ぶらっとたれ落ちる。真っ赤な血がぽたぽたと真っ白なシーツに垂れた。
こうやって、自分を意図も簡単に傷付ける。
波瑠の引っ掻いた方の左手を俺の右手に握らせる。
途端に痛みが襲ってくる。
こんな強い痛みに血が出るまで自分を傷付けて耐えている波瑠に被さって抱きしめる。
無力な俺にはそれしか出来ない。
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長いことサボり続けてすみません。
今日から上げられる日は少しずつ上げていこうと思います。
よろしくお願いします。
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