アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31
-
「そういえば、俺たち、自己紹介してないですよね?」
「あ!ほんとだ!じゃ、今からしよう!」
綺麗な人がふと思い出したように言った言葉に、テンションの高い人がパッと俺の前に飛び出して来て、ニカッと笑った。
「俺の名前は沢田拓人!18歳だよ!血液型はO型で、誕生日は8月13日!特技はアクロバットで、んーと、よくみんなからテンション高すぎてうるさいって言われるよ!あとね、あと、ゆうくんにはぜひ、たっくんって呼んで欲しいな!」
「……ゆうくん?」
綺麗な人も俺と同じところが気になったらしく、先に聞いてくれた。
「俺がつけたあだ名!祐樹と悠莉、2人とも名前が似てるから、間違えないように考えてみた!」
「んふふ…いいですよ?みなさんもゆうって呼んでください。」
俺は、たっくん?のドヤ顔に笑ってしまった。
たっくんは明るくて、裏表がないんだろうなーって感じだ。
次に、綺麗な人が俺の前に立つ。
「僕の名前は水篠伊吹です。歳は16で、血液型はA型、誕生日は6月7日です。ダンスを踊ることよりも歌を歌う方が好きです。あと、歳も近いし、僕の姉もΩなので、少しでも力になれたらと思ってます。僕のことは、好きに呼んでください。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。伊吹くんって呼んでいいですか?」
「はい。僕はゆうくんって呼びますね?」
伊吹くんはお姉さんがΩなんだ…。
それに、大人っぽいから、全然俺と同い年に見えないな。
今度は、1番大きな人が俺の前に立った。
「俺の名前は武谷龍之介だ。歳は19で、血液型はAB型、誕生日は1月28日だ。特技というか、趣味は筋トレ。あと、一応“Iris”のリーダーやらせてもらってるから、何かあったらいつでも相談に乗るぞ?よろしくな!」
そう言ってまた俺の頭を撫でる。
……まだ撫でてる。
「龍さん撫ですぎですよ!」
伊吹くんがみかねて止めに入ってくれた。
「あぁ悪い。子犬みたいでついつい手が止まらなくて、」
「俺、一応伊吹くんと同い年です!」
「ごめんごめん。」
俺はきっと龍…さん?には、もう16だとは認識されてないんじゃないかと思う。
…3人の自己紹介が終わり、あいつに視線が集まる。
「…名前は古澤祐樹。歳は18。よろしく。」
あいつは少し面倒くさそうな顔をしてさらっと自己紹介をした。
「こいつはちょっと裏表が激しいやつでな、一度お客さんの前に出れば、俺たちの誰よりもキラキラのアイドルになるんだぞ。」
「………え?」
信じられない。
こんなに無愛想で、嫌なやつが?
「ほんと、不思議ですよねぇ。」
そう思っているのは俺だけじゃない様子で、伊吹くんもそう呟いていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
32 / 78