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王宮の外へ③
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「僕達は、この世界の住人だったって…………どういうこと?それに、僕達は何故、この世界から向こうの世界に飛ばされたの?」
僕が、不思議に思った事をミストへと尋ねると、ふいにナギから睨み付けられてしまい、それ以上は何も聞けなくなってしまう。
「…………ミスト、てめえは、さっきから話し過ぎだ。おかげで、サンが不機嫌じゃねえか……それくらいにしとけ。それに、いずれは全部話す時がくるんだ。」
そのナギの言葉を聞いて、僕は恐る恐る、サンの様子を見つめてみる。すると、ナギの言った通り、少しムスッとした表情を浮かべながら、僕を見つめてきたため、それ以上は聞くのは止めようと思い、黙り込んだ。
「と、とりあえず…………まずは、どうやってこの牢屋から出るかだけど………」
「恐らく、王宮の連中は全員、第一王子殿によって………何処かに連れ去られているだろうな。となると、我々でどうにかするしかない。」
ミストが、少しムスッとした表情を浮かべたサンに気付いて、慌てた様子で、これからどうするかという事を尋ねようとすると、冷静な様子で淡々とサンが皆へと言う。
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