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「童貞を捨てるぅぅ!?!?」
俺が全てを話すと、恂は裏切られたといわんばかりの顔で叫んだ。
「しーっっ!声がでけぇわ」
未だ童貞の恂がそう言いたくなってしまうのもわかるが、さすがに公共施設の公園で叫ぶのはやめて欲しい。
まだ社会的に死にたくない。
俺の左隣に座っている恂は、さっきとは違う、何とも言えない複雑な表情をしながら こちらをガン見してくる。
「ま、まぁ彼女にその気がなかったらそれまでだけどな。あくまで計画だよ」
その視線を早く逸らしてほしい俺は、どもりつつも言葉を繋げた。
「それに恂ならすぐに彼女できるんだから、俺に対して変に怒ったりして気まずくすんのはやめろよ?」
「……この、時点で、俺は、かなり、気まずい」
恂は先程から表情を一切変えずに受け答えをしてくる。
頼むから勝手に気まずくならないでくれ。
俺が黙っていると、恂はようやく視線を逸らし、
柄にもなく真面目な顔をした。
「よし分かった。おっけー。うん。そーだな」
恂はしっかりはっきり、そう独り言を言った。
しかし口調とは裏腹に、目はぼんやりしていて、
遠くを見ているようだった。
「な、んだよ…恂……?」
しばらくの間を置いてから、恂はいつもの笑顔を取り戻し、俺の目をしっかりと捉えて言った。
「そうと決まればやることは一つだろ!お前のことだからどーせゴムなんて持ってねーんだろ?さっさと買ってきて、スマートに付けれる練習しなきゃだな!このインポ野郎が!!」
…
「………いっ……インポじゃねーよ!!?」
「じゃ早漏か?とにかく要は急げっての」
友人として応援する気になってくれたのは嬉しい、が
突然の温度差、やめて欲しい…。
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