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〜恋side〜
8月23日
「き、綺麗っ!!」
明希は目をキラキラとさせて声を上げる。
恋たち3人は、8月25日にあるお祭りのために浴衣を買いに来ていた。
「男性用でも結構いろいろあるんだね。」
千秋も興味津々だ。
「うん。ばあちゃんが、昔教えてくれたんだ。着物は着る人の心を映すから、それぞれに似合うものと似合わないものがある。だから気をつけて選ぶんだよって。」
「どういうこと?」
「小さい頃はよくわからないながら、印象に残った言葉だったけど、今ならなんとなくわかる。人それぞれ個性があるように、浴衣とか着物にも個性があるってこと、だと思う。」
首をかしげる明希に恋はそう言う。
「深い。」
「モールでする話じゃないな。」
そんな話をしながら浴衣を眺める3人は、いろんな意味で注目を集めていたが本人たちは気にも留めない。
「千秋はこういうのどう?」
恋が手に取ったのは黒に灰色の線が入った浴衣。
帯が白なのがポイントらしい。
「千秋は肌白いから、帯が白っぽい方がいいかなって思う。」
「これ、デザインがすごく好き。」
「恋、俺は?俺は?!」
「んー…これとかは?」
恋が取ったのは濃いめの灰色の浴衣、帯が茶色いものだ。
「これ、俺には大人っぽすぎない?」
「んーん。明希は似合うと思う。」
「そ、そう?」
「明希は自分が思ってるより大人っぽいよ。」
「そうなのかなぁ…」
「うん。恋はどんなのにするの?」
「俺は家にあるから。」
千秋に聞かれ、恋はそう答える。
「そうなの?!」
「うん。じいちゃんから貰ったやつがある。」
驚く明希にそう言うと納得したようだった。
「どんなやつ?」
「白に紺の線が入ったやつ。」
「白ってことは帯は黒系?」
「うん。」
「ほぇぇ…恋に似合いそう。」
明希と千秋はお目当の浴衣を購入し、3人はモール内をぶらぶらと歩く。
「そういえば翔也さんたちどうするのかな?」
「なんか後から行くとか言ってたけど。」
お祭りの日、やはり琉たち3人は仕事があり、終わり次第合流すると言っていた。
「そういえば、紘さんが、浴衣着るって言ってた。」
「へぇ…じゃあ琉さんも着るのかな。」
「琉さん身長高いし似合いそうだよね!」
「翔也さんも似合うと思うよ。たぶん3人で着るつもりだと思う。」
「ちょっと楽しみかも。」
恋は琉の浴衣姿を想像し、頬が緩む。
「ねー!見てみたい。」
「僕も楽しみなんだよね。紘さんの和服って見たことなくて。いつもスーツだからさ。」
「お祭りも楽しみだし…にやけちゃう。」
「…そんな明希に朗報。さらににやけるよ。」
そう言って恋が指さしたのは行きつけのカフェ。
「ふおぉっ!!ま、抹茶パフェだと!!」
「美味しそう…」
「これは…」
「行くしかないでしょ。」
「食べて帰ろ。」
「よし、行こう。」
カフェでナンパされた3人がそれがナンパだと思わなくて華麗にスルーしたとかしないとか。
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