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『橘!起きろ!学校遅刻する!』
「…あ?別にいいだろ…もうちょっと寝ようぜ」
人が起こしているのに、まだ寝続けようとする橘。
いくら恋人だからって、生徒会長としてこれは結構頭にくる。
『……てめぇ、あと10分以内に支度が終わらなかったら、別れるからな』
ーガバッ
「それずるいぞ!まじ卑怯」
知るか。
渋々起きて準備している橘をほっておき、朝ごはんを済ます。
あとは、寝癖を整えて準備完了。
「春斗。行くぞ」
『おー。つかもう準備終わったのかよ!』
「あ?春斗が10分以内って言ったんだろ」
いや、そうだけど…
そんなに早く準備出来んのかよと思い、橘の鞄を見ると何も入ってないのではと思うくらいペタンコだった。
コイツ…絶対、教科書を学校に置きっぱなしだな。
まぁ、いっか。
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