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俺は、みのべくんがすきだ。
公園で見かけた時から、今も。
毎回毎回、毎日毎日。
ずっとずっと
君のことだけ、思ってる。
だから、俺は、
君に怪我をさせたくはない。
(お腹がすいたので今回はみのべくんの手料理です。)
***
今日は、
みのべくんがご飯を作ってくれるらしい。
なにがいい?と聞かれたから、
オムライスと答えた。
俺が考えつく中で、みのべくんに怪我も少なく、
かつ、簡単なものはそれ位だったから。
俺が部屋のぼろぼろソファーで座って待っていると、
すぐにいい匂いが漂ってきた。
みのべくん、はやいなあ。
手際がいいんだろうなあ。
ほのかにトマトの香りがする。
もうチキンライスに取り掛かってるのか。
ケチャップがフライパンに落ちて、
ジューっと焼かれる音が鳴る。
その音を聞いているだけで、
俺の胃袋は動き始める。
『ぐゥゥゥゥ…………』
あっ、腹の虫が鳴いた。
「あははっ、お腹なった?
ふふー、おにーちゃん、もう少しで出来るからね!」
「あ、ああ、みのべくん、ありがとうねっ」
聞こえてた。
俺の様子を見たみのべくんは
急いで卵をかき混ぜる。
しゃこしゃこと、澄んだ音がする。
そして、油を引いて
いっきに卵を入れる。
威勢のいいジュージュー音が響き渡り、
俺の空腹感もMAXに到達した。
少しばかり間があいて、
みのべくんの、小さな「よ、っと」という声で
出来上がったと確信した。
もう一刻も早く食べたいなーと思った。
「できあがりー!!!」
みのべくんが満面の笑みで俺にオムライスを差し出した。
そこには、『だいすき』の文字がへたっぴなケチャップで書かれていた。
かわいいなあ……。
「えへへー、おいしいといいんだけど!」
「うん、みのべくんが作ったんだもん!きっと絶対おいしいよ!いただきます!」
「へへ、どうぞー!!!」
実際に、
みのべくんの作ったオムライスは、
めっちゃくちゃ、おいしかった。
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