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episode.03-4
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ケヴィン「…王子様」
ケヴィンは診察を終え、部屋から出てきた。
俺を認めると恭しく礼をした。
ジル「よせ。気にするな」
ケヴィン「…悪いな」
ケヴィンは俺の幼馴染だ。王宮専属の医者をやっているのも、お父様がケヴィンを信頼し、俺の友人としてかなり気に入っているからである。
…あぁ、ケヴィンはすでに番関係を結んでいる。同じ医者の男だそうで、幸せらしい。
ケヴィン「あんなに強い発情期は初めて見た」
ケヴィンは普段は街医者をやっている。バース性に詳しく、自身はΩであるため、Ωから相談を受けることも多いらしい。
ケヴィン「今まで、よく無事でいれたものだ」
ジル「抑制剤は効きそうか?」
ケヴィン「一応打っておいたが、恐らくほぼ意味はないだろう…あの子は一体、過去に何があったんだ?」
ジル「…詳しいことは何も知らない。城の前に倒れていたところを保護した。武術の腕がずば抜けている。α性Ωで間違いないだろう」
ケヴィン「…これは俺の勘だが…」
ケヴィンは言いづらそうにしながらも、口を開いた。
ケヴィン「あの子には…番がいたと思う」
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