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死にたがりな俺とカウンセラーな君13
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目を開けたら、そこは真っ暗な暗闇の中だった…。
レト「なぁ、誰かおらんの~?誰か居たら返事してや~!!」
そんな事を大声で言っても返事は帰って来ない。
レト「誰か…俺の目の前に出てきてや…、返事だけでも良いから…、誰か居てや…。」
そんな事を呟いたら、俺の前が急に光り始めて、俺の目の前に変な格好をしたやつが出て来た。
見た目は…何て言うか……、、、目の中には十字架が入っており、緑色の長袖のシャツの上にチョッキを着て、頭には黒いハットを被ってて、俺にそっくりな見た目をしていた。
『やぁ!会うのは今回が初めてだよね?』
レト「きゅ、急に出てきて俺に何のようや…。」
『もぉ~!酷いなぁ!!レトルト君はぁ!!僕を呼び出したのは君だろ?』
レト「な、何を言って…、それに、俺の名前…何でお前が知ってるんや…。」
『え?だってレトルト君、君が言ったじゃん。【誰か俺の前に出てきて】って!!あ、それに、僕がレトルト君の事を知ってるのは僕がレトルト君の《嘘》だから!!」
レト「お前が…俺の、嘘…?」
『そ!!だから、この体はレトルト君の分身で、僕はレトルト君の心の中の生き物…《嘘》なんだ!!だから、レトルト君がどんな事を嘘ついてるか全部知ってるよ!!』
レト「そんなの、どうせ、嘘やろ…。」
俺がそう言うと、ずっとニコニコしてた俺の《嘘》は急に真剣な顔になって内心少しびっくりした。
『嘘じゃないよ…、それに僕は《僕自信が嘘》だから嘘はつかない。じゃぁ、言ってあげようか?《香坂レトルトが今までついてきた嘘》を。』
レト「…!?、や、やめ…!!」
『レトルトは最初からキヨが「化け物」と言われ親からも、周りの皆からも嫌われてたのを知って居た。』
レト「あ、あぁ!や、やめ…。」
『それにアブが実の兄ではない事も…実の兄、キヨが捨てられた事も、全部知っておいて親に薬を飲まされた瞬間記憶喪失の「振り」をした。』
レト「や、やめろ…!!もう…、それ以上は…!」
『そして、自分の家が火事になる事を知っており、火事に巻き込まれたのはアブではなく別の人物、「アブの弟が巻き込まれた事も知っていた。」』
レト「もう言うな…!お願いやから…!!」
『今まで起きた事をレトルトは「全て」知って居た。則ち、香坂レトルトが生まれてから今までの出来事は全部香坂レトルトが作りだした「シナリオ」だった。』
レト「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!言うな言うな言うな言うな言うな言うな!!!」
『レトルトは「シナリオを作る能力」を持っており、レトルトは自分の能力を嫌い、「シナリオを作る能力を《嘘》と呼んだ。」』
レト「あぁ…あぁ!!何で…そこまで…。」
『言っただろ?レトルト君がどんな事を嘘ついてるか全部知ってるって!!』
俺は、ショックのあまり床に崩れ落ちたら目の前に「台本」と書かれている本が落ちてきた。
『はい。これはレトルト君が自分の心の中で作り出した「台本」。まだ最後まで作り終わって無かったからもうこんなの終わらせなよ。』
嘘が笑顔でそう言うと、俺は台本を手に取り中身を確認し始めた。
最後…かぁ。
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