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「ん゛・・・」
カーテンの隙間から射す光のせいで重たい瞼をうっすら開ける
どこだ、ここ
「ぃ・・・」
ずきっと痛む頭
そのままズキズキと頭痛は続く
あれ、俺昨日何したんだっけ
「っわ、こん、の・・・?」
光に背を向けると紺野の顔面が現われる
あれ、俺紺野ん家泊まった・・・?
そーいや、学校にもちゃんと行って、テスト結果引きずってて、んで、お泊まりではしゃいでご褒美とかどうでもよくなったけど、夏穂さんが・・・・・・・・
「・・・あれ」
待て
待て待て待て待て待て
「な、ん・・・・」
なんだこの記憶
俺、昨日紺野に告って、んで、キス、した・・・?
「っ~~~~!!!!!」
がばっと思いっきり上半身を起こしたせいで頭痛が酷くなる
だけど、それどころじゃない
俺、何してんだ
「・・・」
ぎゅううっと胸が締め付けられる
酔ってたからって告ってキスして、んで、そん時の紺野のあの困ったような戸惑ったような顔
やってしまった
男なんかに告られた挙げ句キスまでされて、友達だって紺野は俺のこと接してくれたのに、俺は紺野こと違う目で見てたって知られて
なんだコレ、なんだコレなんだコレ
「ん、あれ、卯月・・・?」
「ッ!!!」
紺野が目を擦りながらゆっくりを上半身を起こす
自分で分かるぐらい顔に熱が集まっていく
「あ、昨日」
「っ」
紺野が昨日のことについて口を開いたのと同時に俺は布団から出てドアに向かって走る
「ごめん、忘れて、泊めてくれてさんきゅ」
「おいっ」
逃げる途中でそう言ったが紺野の部屋を出る直前、紺野に腕を引っ張られて止められる
「ちょ、はな、せ・・・っ」
「駄目」
「な、で・・・」
「すげぇ泣いてる、少し落ち着け」
「ぅ・・・っ・・な、ぃてねぇ・・・!」
「いや、びちょびちょだし」
そう言って服の袖で俺の目元を拭う紺野
紺野に嫌われた引かれたって、涙が止まらず胸が押し潰されて痛いのに、紺野の行為にぎゅうっと痛んでいた胸がドキドキと高鳴る
あぁ、ほんと俺って単純
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