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「ごめ、ごめん・・・ごめ・・・っ」
ボロボロと涙が溢れ出る
声が上手く出せない
「ごめん・・・っ」
「少し落ち着けって」
「や、め・・・んで、優しくすんだよ・・・!」
ぱしっと紺野の手を振り払う
これ以上優しくしないでほしい
紺野のことを好きな俺を軽蔑してほしい
そうすれば、諦められそうなんだ
きもいって一言、そう言ってくれれば、言ってくれればいいのに
「俺はお前のことを変な目で見てんだぞ!?」
「変な目って・・・まぁたしかに」
なにが、たしかにだ!!!
「俺は男を好きになんてなれない」
「っ・・・」
「卯月にどう見られようが俺はお前のこと友達としか見れない」
「わか、てる」
「でも別に、お前が俺のことをどう思ってようが気にしない」
「は・・・?」
「一緒にいたいんだろ?俺は卯月のこと友達だと思ってるよ」
それは、つまり
俺の想いには答えられないけど、このまま友達でいてくれるって、こと・・・?
「き、きもくねぇの・・・?」
「んー・・・あんま実感ねぇ」
「俺は、お前のこと好きなんだぞ」
「ま、それには答えられないけど」
「まだ、俺のこと友達として接してくれんの・・・?」
「あぁ」
なんだよ、それ
「・・・あ、りがと」
そんなの嫌だって言えよ
そんなの、耐えられないって言えよ
なんで、嬉しいって思ってんだよ
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