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落ち着いて 2
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「お、お前なんで正座してるんだ?」
ちょっと声が裏返ってしまった。
「あ、あの!爽ちゃん……なんかいろいろごめんね」
もじもじと俯いて謝る雪。
俺と雪の間に気まずい空気が流れる。
「ほら、あんなの下ネタの延長みたいなもんだし?全然気にすんなよ!……ってかお前勃起すら知らなかったってありえないだろ」
俺は微妙な空気を取り繕うように言った。
「だって!あんなの初めてだったんだもん!!」
ぷうっと頬を膨らませる雪。
「初めてって今までむずむずしたりとか無かったのか?」
「ん~、トイレに行ってみたら何ともなかったから……」
薄々思っていたが、こいつは身体の成長が遅いのか
もしれない。身長とかも低いままだし……。
俺なんか精通はとっくの昔にきていたし、性的な知識が身につくのも早かったと思う。
「まあでも、AVで勃つなんてお前もちゃんと男だったんだな」
意地悪く笑う俺に、雪は首をかしげた。
「そういえばあのDVD、なんで女の人がえっちなことされてたの?」
きょとんと丸い目が俺を見つめる。
「は?」
「だって動物とか全然出てこなかったし!なんでかなあ?」
人差し指を口元に当てて、何やら考えている雪に俺はとんでもなく嫌な予感がする。
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