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「ねぇ、琉衣!一緒に買い物行かない?」
「おぉ!いいね〜!どこ行く?」
帰り道
楽しそうに会話をする琉衣と愛斗
なぜか愛斗はチラチラと俺を見てくる
何なんだよ…
そして愛斗は俺の方を見ながら
ニコッと怪しげに笑った
「ねぇ、琉衣?」
「ん?どうした?」
そう言いながら愛斗は琉衣の腕に
自分の腕を絡める
まるで俺に見せつけるかのように…
愛斗のその行動に
俺の心は乱れされていく…
あふれそうになる気持ちを
心の中で押し殺し
平常心を装う
「…何だよ、2人とも。イチャイチャしやがって〜!」
「はぁ?!イチャイチャなんかしてねぇし!」
俺はわざと明るく振る舞った
それを見た愛斗は満足そうに笑う
これが狙いだったのか
「…本当、琉衣くんとまーくん。場をわきまえなよ。人が見てるんだからさ」
珍しく紘が真顔でそう言った
もしかして紘…怒ってる?
「ごめんごめん!そんなに怒らないでよ紘!」
「怒ってなんかないよ」
そう言って紘はスタスタと
歩いて行ってしまった
明らかにあいつは怒っていた
「あいつ、多分お前らに嫉妬したんだよ。だから気にすんな」
「…お、おう」
俺がフォローすると
2人は少し安心したように笑った
そして再び、2人だけの世界に入る
2人、寄り添いながら歩いている
琉衣と愛斗…
俺の心は乱れていくばっかりで…
これ以上…俺の心を乱さないでくれ…
俺は心の中でそう呟いた
そして複雑な気持ちを抱えながら
家に向かって歩いた
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