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合致した思い
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【千秋】
ずっとお互いになんとなくだけど気づいていた
だがそれを言わなかったのは、何かのブレーキが働いていたに違いない
そして今、嵐という自然現象が、いつもとは違う興奮を俺たちに与えていたんだと思う…
「俺も一緒に居たいよ…」
素直な感情と言うか……思い
ずっと思っていたのに、ずっと言えなかった言葉
「千秋…本当に?」
「うん…俺、冬弥のそばに居たい」
簡単なようで簡単じゃない
伝えたところですぐにどうにかなるような問題でもなかった
わかっていても伝えた思いは、たたそれだけで満足だったはすなのに…
「今すぐには無理だけど、一緒に…」
「一緒に?」
「えっと…うん、一緒に……住もう?」
欲しかった言葉が今ここに…
嬉しくて思わず抱きついた
冬弥もまた、俺の身体を抱きしめる
もう…離れたくない
すぐには無理でも、その目標を達成する為に何かを始めよう
約束は言わずとも交わされる
外は荒れているのに、俺たちは穏やかな気持ちに包まれていた
「じゃあさ、たまにはこうして一緒に過ごさない?」
それは、単なるお泊まりではなくて、一緒に生活をするという意味で…
どちらかの家で長い時間を過ごす
そうすることで、お互いの生活パターンを確かめることが出来る
「じゃあいつから始める?」
冬弥の心臓の音が速まるのがわかった
このまま過ごしたい気持ちを抑え、計画を立てようと提案をする
名残惜しそうな身体を無理に引き離し、シャワーを浴びて身支度を整える
問題はスカイプを使っての実況だけど…
「毎日じゃないんだから、溜め録りの時だけ家に帰れば良くない?」
「あ、そっか、終わったら一緒に過ごせばいいんだな!」
もう実況だけで生活をしている俺ら
仕事に行くサラリーマンとは違う
だから、今日からでも始められる………
「下着とかいるし、また取りに帰ってお互いの家に置いとこ?」
「歯ブラシとか色々いるなぁw」
『なんかこれ、新婚さんみたいだな!』
テンションはもうMAXになった俺たちだった
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