アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
「綺麗・・・」
俺達は小高い山に居た
裏山でもこんなに綺麗な景色が見えるんだ
「じゃ、この辺でお弁当を食べるぞ」
「うん」
持って来た、肌触りのいい敷物を広げ
必死に護ったお弁当を取り出した
「どう?」
「上出来」
「よかった・・・」
「玉子焼きも甘くて最高」
「たくさん食べてね」
温かいお茶を翔に渡し、自分もおにぎりを食べた
「ぐっ!まじゅい・・・翔、食べちゃダメ!」
「ん?甘いおにぎり最高じゃん」
「翔」
そう言って残さず食べてくれた
砂糖と塩を間違えるなんて俺のバカ!
「お腹いっぱい」
「俺も・・・でもごめんね」
「ん?全部美味しかったのに」
「あはは・・・ありがと」
その時、繭の言葉を思い出した
もしかして翔は甘党だから本当に美味しいと思ってるのかな
「風が気持ちいいな」
「うん」
レンゲの花が揺れている
どこまでも続くピンクの絨毯
「で、お前は誰が好きなの?」
「い、いきなり何?」
「取り合えず聞いておこうかと思って」
「だから俺は・・・」
「うん」
そんなに見つめられたら何も言えなくなる
でも、言わなければ伝わらない事もある
「翔が好きなんだ」
「お前、俺の事知ってるだろ?苦労するぞ」
「翔がモテる事は知ってるし、俺の気持ちを伝えればそれでいい」
「ホントにそれでいいの?」
「・・・・・・ほんとは、やだけど」
「お前の気持ちを知りたいんだけど」
「だから・・・ホントは付き合って欲しいと思うよ、でも無理だし」
「へぇ、誰が無理だと言ったんだ?」
「何となくだよ」
「ちゃんと言えば俺も真面目に答えてやるのに」
そうだった
今がそのチャンスなの?
「翔・・・気付いたら好きになってたの、だから俺と付き合って欲しいです」
恥ずかしいっ!
もうダメ!
「よく出来ました」
「ふぇ?」
「俺は意地悪だから、好きな奴を苛めたいんだよね」
「それってどう言う」
「その恥ずかしがっている顔が見たかったから」
「何それ!」
「わかった、付き合おう」
「え?何だか気持ちが伝わらないんだけど」
「お前を温室に連れて行ったのは、俺の大切にしている物を知って欲しかったから」
「そうだったの?」
「馬に乗せたのは、お前の温度を感じたかったから」
「えっ?」
「それって好きって事だろ?」
「翔が俺を好き?」
「でも俺は悪魔だからお前を食べてしまうかも」
「いいよ、翔になら全部食べられても」
「お前、素直すぎ」
「んっ・・・っ」
翔に抱き寄せられてキスをされた
すごく甘くて、情熱的なキス
しかも上手いから、腰が砕けそう
「もう無理とか嘘だろ?」
「だって、そんなキスははじめてで」
「じゃ、もっと知った方がいい」
「んっ・・・っ」
絡めた舌が熱い
もう、ずっとこうしていたい
離れたくない
「食べてもいい?」
「うん・・・翔だけしかヤダ」
「当たり前だろ!お前が他の奴に何かされたら俺が殺す」
「物騒だね」
「もう黙れ」
「うん」
レンゲの花が頬をかすめる
そっと押し倒されて、俺は翔の腕の中にいた
「優しくしてね?」
「泣かせたいけど」
「なっ!」
「冗談だよ」
綺麗な指が体を撫でる
「あっ・・・っ」
その指がボタンを外す
恥ずかしいけど、大丈夫
「翔っ・・・ダメッ」
舌で胸元を責められる度に体が反応する
その舌が移動して、硬い蕾をこじ開けた
「ああっ・・・っ」
「大丈夫、俺を信じて」
「翔」
指がゆっくり入って来るのがわかる
何とも言えない感じ
でも、我慢できる
「燕羽、俺がこれからお前を護る」
「うん」
そして、翔が中に入って来た
すごく熱い
「痛いっ・・・痛いよ・・・翔」
「ごめんね、でもすぐよくしてあげる」
痛み以外はない
涙が零れ落ちる
「ああっ!」
「ここ、見つけた」
「どう言う事?だめっ・・・そこばかり、ああっ」
「感じればいいんだよ」
「やだっ・・・おかしくなる」
翔の体に腕を回し、キスをせがんだ
キスをしながら俺の体を持ち上げ、深く突き刺した
「ああっ!」
「すごく、可愛い」
「翔っ・・・俺、もう」
「わかった」
更に動きが早くなり、二人同時に果てた
翔に抱きしめられながら言った
「すごく幸せ、いいのかな・・・夢じゃないよね」
「夢じゃないさ」
「よかった・・・・」
そして二人でそのまま眠った
レンゲの香りと、翔の香り
今が一番幸せだ
ずっと、ずっとこの幸せが続きますように
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
131 / 169