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…………
夏休み中は煌、夏樹、涼、恭弥でよく遊んだ
あと夏休みは数日で終わる
だけどこれが日常と化していた
待ち合わせしなくても自然と集まり隠れんぼや川で泳いだり色々としてきた
しかし夏樹は恭弥の存在が気に入らない
いつも不機嫌そうにしている
不機嫌になる理由は
煌は恭弥のことをずっと目で追っていて、
恭弥も煌と目が合うと照れくさそうに微笑む
常に互いを意識し合っていて胸糞悪かった
夏樹にとってこの2人の空気感が耐えられない
ある日から夏樹は来なくなり、
夏樹が来ないことで涼も来なくなった
そして煌と恭弥は2人きりで会うことが増えていった
遊び場の木陰で煌と恭弥は座り話し込む
「ごめんよ…僕のせいだよね…みんな来なくなったの…」
恭弥は落ち込んでる
「そんなことはないよ、みんな忙しいんじゃない?恭弥のせいじゃない」
煌は優しく微笑み恭弥の頬を撫でる
「夏休み終わっちゃうね…寂しい…僕もこっちの学校に行きたいな…」
恭弥は煌の方を向きながら寂しげに言う
「来なよ、恭弥が来てくれたら俺も嬉しい」
ニコッと微笑む
「………僕、頼んでみようかな…」
勇気を出して決意する
「ほんとか!やった!
恭弥と一緒にいられる!」
煌は満面の笑みで喜ぶ
「えへへ…僕も嬉しい」
そんな姿を見た恭弥も照れくさそうに笑う
すると急にぐいっと引き寄せられて、
唇に生暖かさを感じる
恭弥は目を見開いて驚く
目の前にドアップになった煌の顔がある
「っ!?こっ煌くん!?」
煌が恭弥の唇にキスをしてきたのだ
恭弥は顔を真っ赤にさせパニクる
状況が把握できない…
「お前は俺のものだよっていう証だよ…
恭弥も俺にして?」
煌は真剣な眼差しで恭弥を見つめる
その表情は小学生とは思えないほどの色気を感じる
「っ!?」
恭弥は驚きすぎて言葉が出てこない
身体がだんだんと火照っていくのがわかる
「恭弥…俺のこと好き?
お前に初めて会ったあの日からお前に惹かれてる…こんな気持ち初めて…
小学生で何言ってんだって話だけど…
俺は本気だよ」
いつもの余裕そうな表情はそこにはなかった
こんな煌を見たのは初めてだった
「煌くん…」
恭弥もじっと見つめ返す
「お前の気持ち聞きたい…お前も俺の事好きなら俺に証をくれよ…
そうすれば俺はお前のものになる」
煌は手を握りしめてきた
「…ごめんよ…僕まだそういうのわからないっ…
でも煌くんのことすっ好きだよ…
僕にとって大切な人だよ!」
恭弥にはまだわからなかった
これがこの時できる精一杯の返事だった
これにもし返事をしてしまったら
今の関係が壊れてしまうと思った…
それが一番怖かった
煌は急に笑い出した
「…はははは、
ごめん…変なこと言った!
今のは忘れて……お前といると俺は冷静でいられない…カッコ悪いわ…」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせ手で隠す
耳まで赤くなっていた
煌のこういう姿を見たことない恭弥は愛おしい気持ちでいっぱいになった
そして恭弥はいつの間にか煌を抱きしめていた
「恭弥…どうしたの?」
煌は少しびっくりしていたが
そ優しく抱きしめ返しそっと頭を撫でててくる
「ありがとう…煌くん出会えて本当に幸せ…」
あぁ、この優しい暖かさが好き…
煌くんのことが大好き…
でも今はまだ早い気がした…
関係を壊したくない……。
「俺もだよ…」
お互いに目が合い照れくさそうに微笑む
穏やかな時間が流れる
煌と恭弥の間には不思議な絆があった
きっと2人は運命の人だったのだろう
ずっと平和な時間が続くといい
……そう願っていた
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