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愛証 ~episode 3~ (よぴとも)
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-とも side-
とも 「うーん...鳥ちゃんならどこ行くかなぁ...」
拠点の外に出たはいいけど俺はどこに行けばいいんだ?
そもそも鳥ちゃんに会ったからって何をすればいいんだ?
でも会いたい!鳥ちゃんに会いたい!!
とも 「うーんでもなぁ...どこに行け、ば!?」
俺が玄関先で独り言を言っていたら、拠点の右側から鳥ちゃんの声が聞こえた。
とも 「あれ?あっち側って、川があったよね。」
何してんだろうと気になりながら、走って川に行くと鳥ちゃんが魚を釣っていた。
でも何でだろう。体調...悪くなさそう。
さっきあんなに顔赤かったのに...
まぁでもいいや!鳥ちゃんが元気なら♪
とも 「あ、鳥ちゃん!!魚、釣ってたんだ!!」
よぴ 「!? あ、と、ともさんか!w」
鳥ちゃん、一瞬驚いた!w
かわいいなぁ本当に...
でも鳥ちゃんには俺に...そんな気、全然ないんだろうなぁ...
とりあえず、鳥ちゃんとこ行こう...
よぴ 「...ともさん!!」
とも 「っ!?え、な、なに!?」
鳥ちゃんにいきなり大きな声で名前呼ばれるから俺は思わず声が裏返ってしまった。
よぴ 「ともさん、なんで、泣いてるんですか?」
とも 「...え。」
鳥ちゃんに言われるまで気がつかなかった。
俺が泣いてる? ...なんで?
鳥ちゃんが竿を置いてこっちに向かってくる。
心配してくれてるんだよね。鳥ちゃん、優しいから。
そんな目しないでよ... 何か心が痛くなるから...
すると、いきなり鳥ちゃんが俺を抱きしめた。
とも 「っ!?と、鳥ちゃん?」
よぴ 「...ともさん。なんで泣いてるんですか?」
とも 「...えっ グスッ わ、わかん、ない、よ!」
よぴ 「はぁーっ...」
とも 「!! あ...」
鳥ちゃんにため息、つかれた...
俺、面倒臭いよね。そうだよね、いきなり泣かれたら...困るよね。
俺は鳥ちゃんの胸を押して離れようとした。
だけど鳥ちゃんの腕の力はさっきよりも強くなった。
とも 「...は、離して!」
よぴ 「離しませんよ...」
とも 「...な、なんで?なんで!?」
よぴ 「今...言っちゃった方が...いいかな。」
とも 「...え。な、なにを?」
よぴ 「いや...あの、俺、実は...」
鳥ちゃん、何を言い出すんだろう...
俺は少し怖くなった。指がガクガク震え出す。
よぴ 「俺、ずっと前からともさんのことが好きです。」
突然の告白に頭の中が真っ白になった。
え...? 俺、今鳥ちゃんに告白されたの?
え、鳥ちゃんが? こ、この俺に!?
とも 「...何、言ってるんだよ!鳥ちゃん...」
よぴ 「え、ともさん...」
とも 「本当は、俺に...そんな気、ないくせに...」
そう言って俺は初めての作り笑い...してみた。
俺、上手く...笑えてるかな?
そしたら鳥ちゃんが更に強く抱きしめてきた。
よぴ 「何でですかともさん... そんな苦しそうな顔して...」
とも 「と、鳥ちゃん!ち、近いから!!」
俺が焦ってたら、鳥ちゃんが俺の手を掴んで自分の胸に押し当てた。
よぴ 「...聞こえますか?」
鳥ちゃんの心臓... すごくドキドキしてる...
よぴ 「これが俺の気持ちです...!!」
安心したからか何なのか俺はまた泣き出した。
とも 「...っ鳥ちゃん、俺、俺も!俺も...鳥ちゃんのこと...好き!大好き!!」
泣きながら鳥ちゃんに告白した...
あー、こんなハズじゃなかったのにな本当は...
でもちゃんと伝えられた。鳥ちゃんには...なんて思われてるかな。
鳥ちゃんが抱きしめるのをやめて俺の頬に手を添えた。
よぴ 「ともさん...俺のこと、本当に...?」
鳥ちゃんの目を見つめると、鳥ちゃんも泣きそうになってた。
とも 「うん!!本当!本当だよ!!」
俺は首を上下に振って頷いた。
よぴ 「そっか...よかった...。俺、初めて会った頃からともさんのことが好きで...今、やっと言えてよかったっス...
」
とも 「俺も、鳥ちゃんのこと、最初から、好きだった...!」
よぴ 「ともさんも...」
とも 「でも、鳥ちゃんは、俺に、そ、そんな気、ないと、勝手に、お、思って...うあぁ...」
よぴ 「と、ともさん分かりましただから...泣かないで」
鳥ちゃんは、また俺を抱きしめて頭をポンポン撫でる。
とも 「だ、だから鳥ちゃん、俺たち、付き合おう...」
言い終わって俺はなんてこと言ってんだろと思い、顔が熱くなった。
鳥ちゃんの顔を見上げると、鳥ちゃんの顔も赤くなってた。
しかも鳥ちゃんは、目を見開いて口もパクパクとしてて...
あ、何か余計なこと言ったかなって思った。
よぴ 「ともさん...い、いいんですか?」
とも 「...へっ!?」
まさかそんな質問してくるなんて...!
俺はいいに決まってるじゃん!
っていうか、俺が言ったんだぞ!?
よぴ 「俺も、ともさんとお付き合いしたいです...」
いつの間にか、鳥ちゃんも泣いていた。
二人して川の辺で泣いていた。
しばらくして、俺は鳥ちゃんと手を繋いで拠点に帰った。
中に入ったらもうみんなは起きていた。
朝ごはんの準備してるのかな。食器の音がカチャカチャ聞こえる。そして拠点に入った時からいい匂いがする。
そしたらみんながリビングから出てきて...
あち 「あ、がっちゃん、鳥ちゃん、おかえりー!」
バス 「あー!二人とも朝から何してたんですか?」
わと 「あれ?二人とも...顔赤いよ?」
アイ 「Yさん... ついに...」
ドミ 「もういつまでもそこにいないで...」
しょう 「ご飯食べましょうよ...」
みんな次々と声をかけるもんだから、俺は嬉しくなってまた泣き出した。
俺、何回泣いてるんだろ...w
タル 「あーとも泣いたーw」
ソラ 「ふふっ(*´艸`) よっぴ〜さんも泣きそう...」
クミ 「ほら、鳥ちゃん。ともを慰めてあげなよw」
鳥ちゃんは俺の方を見つめていた。
俺も鳥ちゃんの顔を見つめていると...
鳥ちゃんが俺の唇にキスをした。
その瞬間周りからきゃーーって声が聞こえる。
俺は顔が熱すぎて死ぬんじゃないかと思った。
わと 「わ、わ、今よっぴ〜さん!!」
バス 「ちょーっとここでやめてよーw」
みんなが鳥ちゃんをイジッてると、
よぴ 「ともさんを...誰にも渡さないから。」
そう言って鳥ちゃんは拗ねた。
でも俺とはまだ手を繋いでいた。
みんなはえー...って言いながらリビングに戻っていった。
よぴ 「じゃあ...ともさん、俺らも行きましょうか。」
とも 「...うん。」
俺は涙を拭って鳥ちゃんと二人でリビングに向かった。
To be continued ...
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