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現場1
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一緒に現場に行くのは何か勘ぐられると厄介なので、昼前に朝日は自宅に帰った。
実は2人の家は車で10分くらいの距離にあることを昨日知ったのだが、森田に知られたら面倒くさいことになりそうなので内緒にしてある。
今朝も送ると言われたが何とか誤魔化して出てきた。
「おはようございます!」
「朝日ちゃん!おはよ〜!あら?なんか今日艶があるわね〜何かあった?」
「っ、何もないですよーあははは」
「あらそう?まあいいわ。今日もよろしくね〜」
この監督は時々鋭いから怖い。
「朝日さん。」
はぁ、こいつか。
「あ、森田くん!おはよう!」
「今一瞬あからさまに嫌な顔したね。」
「ははは、そんなことないよ。」
「そう?あ、そうだ。佐々木さんの件は連絡しといたからもう大丈夫だよ。」
あれ?大丈夫なら、もう一緒に夜を過ごす必要はないんじゃないか?
「ダメだよ。仕事で忙しい時以外は週一でね。いつでもリーク出来るしね。」
…こいつ人の心を読めるのか…?
…とりあえず、来週は忙しいことにしておこう。
「仕事の内容は朝日さんのマネージャーさんに教えてもらってるから嘘付いたら分かるからね。」
「っなんで!」
「内緒。」
…は?
なんで西宮さんがこいつの手駒にされてるんだ。
信じられない。
もしかして西宮さんも何か弱みを握られてる?
やっぱりこいつ相当危ないやつなんじゃ…?
「あ!朝日ー!やっと来た!」
「遅くなってごめんね。ちょっと撮影長引いちゃって。」
撮影の後はORIONの番組収録だ。
「朝日!」
「あ、凌!遅れちゃってごめんね。」
「前の仕事長引いて遅くなったんだろ?気にしなくていいよ。それより、ドラマの方は?森田に何もされてない?」
ゔっ、凌は迫られてるの知ってるからごまかしにくい。
「あー、周りに人もいるし何もないよ。心配してくれてありがとう。」
「…」
そんなに疑い深そうな顔しないでくれ。
「ふーん。もし何かしらあったら、か、く、さ、ず、言えよな?」
「…うん!」
心が痛いです…。
凌のことだから言ったら絶対どうにかしてくれると思うけど、隼人のことは知られたくないし。
あの出版社を敵に回すのは…考えたくもないしな。
俺が我慢すれば良い。…まあ、森田くんも話通じる人だから俺の嫌がることはしないはず。
って昨日のことが嫌じゃないみたいじゃないか…!、、、そんなことは絶対にないぞ!
「あいつ百面相してるぜ?」
「やっぱり朝日は面白いね!」
「ははは。俺は隣の凌のやつが不機嫌そうなのが気になる。」
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