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運命の番-4 (Side 翔)
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顔は、額が切れているのだろう、血が出ていたが美人だとはっきり分かる顔立ち。
男だが、自分の中のαの血が叫んでいる。
コイツは、番………俺だけの番。
生唾を飲み込み、声をかけて、身体を車内から持ち上げると1週間前に抱いた女の子よりも軽い体重に思わずよろけそうになる。
立ち上がったそいつは俺よりも頭一つ分低くて、人生で初めて見たΩの番防止プロテクターを首につけていた。
あぁ、分かった。
今なら納得できる。
コイツはΩだ、だから俺のαの血が異様に騒いだんだ。
元々、自分のαという性が俺は嫌いだった。
生まれた時からの迷惑な周囲の期待。
その期待に答えてしまう能力。
バース性に群がる女。
疎ましがられるこの身体能力。
正直言って、面倒だった。
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