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どうなの?
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マキは部屋の中に入って来て、動けない夕祐と戀兎の状態を見て腕を組んで眺めている
「マ、マキさん」
「ん?」
「戀兎を助けてあげてください」
「うん、大丈夫、眠ってるだけだよ、さっき薬飲んだから」
さらっと答えたマキはなんだか楽しそうだ
「戀兎を布団に入れてあげてくださいよぉ」
「んー、君さぁ、戀兎が好きなの?」
!!、この人どこから聞いてたんだ!!
「…」
「どうなの?」
マキの瞳は見えているのに、感情の読みづらい目をしている…
からかってるのか、そうでないのか…
それでも、ここで嘘は良くないと思った
「好きです」
「恋愛の意味で?」
「恋愛の意味です」
まっすぐはっきり答えた夕祐にマキがニヤリと微笑んだ。
「この子がノーマルでも?」
「僕が勝手に好きなだけです」
「僕も好きなんだけどな♪」
「マキさんが好きなのはマキさんの勝手だとおもいます」
「あは♪面白い」
クスクスと笑うのマキ…でも夕祐別のものを感じはじめていた
「戀兎は僕のものにするから」
「それは戀兎が決めることです」
「なぁに?戀兎が僕を選んだって言ったら納得するの?」
「…戀兎がそうしたなら、僕は何もいいません」
「嘘嘘、そんな簡単にあきらめられるの?」
茶化すようなマキにどこか試されてるようなものを感じる
「僕、諦める気はありません、この学校に来るって決めた時から、諦めるなら来てません」
「ふーん、でも、叶わないかもよ?」
「…それは、男ですし、それに恋愛だから仕方ないし、ただ…確かめたいことがありました…」
「それは?」
ニコニコ笑い茶化してるようにも見えるが…この人はきっと…
「それは言えません」
「あら、残念」
「戀兎を寝かせてあげてください、僕、別に逃げません」
少しだけ目を細め、一瞬真剣な表情を見せたがすぐにヘラヘラ笑だし、「了解♪」っておちゃらけて答えてるが、一瞬見せた表情…それがおそらくマキの本音
「よいしょっと…、あーあ、こりゃ完全ダウンだねぇ」
戀兎の体を起こして、布団に入れて、掛け布団を首までかぶせてマキがため息交じりに言った
戀兎はマキの言ったとおり薬が効いて寝てしまったようで、さっきより表情が和らいでいる。
夕祐いつの間にか落とした、自分宛の郵便物とクラスメートの手紙を拾った。
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