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ん、え……ん?
ぎゃ、ぎゃわぁぁぁぁぁぁ♡♡♡♡
えええええええ何この子!
すっごい童顔!え、てか金髪?幽霊?なら黒髪の長髪かと…
手とか服は血まみれだけど、こんなあどけない顔で……かわいいいいい♡
これがテケテケちゃん?(急なちゃん付け)
「た"す"……ケ…て………」
「うん!もちろん!さぁおいで!」
「え」
テケテケってこんなに可愛いんだなぁ…さっきまで怖がってたのが馬鹿みたいだ。
僕はその小さな上半身をお姫様抱っこした。
上半身だけにしてもだいぶ軽い。幽霊だから?でも、触れるってことは実体があるのか?
意外と害も無いし、研究にも使えそうだなぁ。
それにさっきからテケテケが言ってる、助けて…か。んじゃあ、足を作れば良いんだよね。
それで助けられたら……そのまま彼女に!できたらいいなぁ……♡
「ちょ、ちょっと待てよ!!」
ん?声が……低い?
驚愕していると、腕の中にいるテケテケが暴れだした。
「うわっ、暴れないでよ!足が欲しいんでしょ!?ちゃんと元の体に戻してあげるから!」
「ふざけんな!てめぇの足を貰いに来たんだよ!!」
「あーもううるさいなぁ!?悪いようにはしないって!行く宛も無いんじゃないの?服もそんな血だらけのままじゃだめでしょ?ご飯は?寝床は?お風呂にも入らないと!」
「んなもんいらねぇよ!さっさと降ろせ!」
ジタバタと暴れ続けたテケテケはついに硬いコンクリートの上に落ちてしまった。
「ほら暴れるから!大丈夫か?」
しゃがんでテケテケを覗くと顔から落下したらしく、右の頬が擦りむけて血が滲んでいた。
そして、目からは涙が溢れ出ていた。
「うるさい!!!そうやってどうせ俺を騙す気だろ!うっ……ふぇ…」
どうせ…ということは、過去にもこんなことがあったのだろうか。
酷く傷ついた顔をして泣きじゃくり、コンクリートの上に寝っ転がるテケテケを僕は再度抱き上げた。今度は普通の抱っこだ。
「だからやめろって!」
「やだ。君が人を憎んでることはわかったけどそれは僕に関係ない。僕が君を助けたいから助ける。どんなに君が嫌がってもやらせてもらうよ」
「……やだ…やだ……もう、苦しいのは……やだ…………」
僕の腕の中でテケテケは静かに泣き出した。僕の胸を弱い力で殴りながらずっと、いやだいやだと駄々をこねていた。
それは僕に言っているようで、ただの独り言のようでもあったし、もしかしたら無意識の内に言っていたのかもしれない。
僕は無言でテケテケの背中をポンポンと優しく叩きながら、このとき自分の心に誓った。
絶対に…
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