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「…ですか?イチトさん」
「ッ?」
「泣いてますよ?どうかしました?」
目に手を当てると確かに濡れていた、自分が泣いていたことに驚いていると
「これ飲んで下さい」
と、水筒を差し出してきた
苦いと思って身構えて飲むと冷たくて甘くてとても美味しかった
チョイチョイ
「ん?どうしました?」
目線をちゃんと合わせてくれるコイツに色んな感謝の気持ちを込めて頭を撫でると
「んぇ?どうしました?」
と、とても焦っていた
俺が眠そうにすると、今度は頭を撫でてきた
それが何処か母さんに似ていて心地好くてすぐに眠れた
~
パチッ
……ダルい
「、辛いところある?」
唐突な声がして、声の方を見るとサチがいた
「な、い」
絞り出して出た声で答えると、良かったと倒れこやんできた
「あっそうだ、イチトさんお家に連絡しておいて下さい。今日は帰らせないですからニコッ」
そう言えば
「こ、どこ?」
「あぁ俺の家、一人暮らしなんだよ…ですよ
起きないし、家の場所も分からないし」
すぐに携帯で木城に
「友人の家に泊まる、帰る時は連絡する」
と素早く送った
「風呂、入ります?」
「あ、ぁ」
汗でベタベタしているのが嫌で素直に言うと
「待っておいて、準備してきますから」
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