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6−1
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凜久と別れ僕は谷中君の隣へと並ぶ。
毎日同じように谷中君は僕に係長の動画を見せてくれた。可愛いその姿に僕と谷中君はメロメロ。
だけどまただ。
僕の中でモヤモヤとした黒い何かが蠢き気持ち悪くなる。可愛いはずの係長が急に可愛くなく見えてしまう。
好きなはずの係長なのに、谷中君が笑顔で話す度に嫌になる。
もしかしなくても、僕は係長に嫉妬してしまっているのではないのか?同じ・・・・猫として。
同じ家で谷中君と一緒に寝ている係長が嫌なんだ。
もしも、もしも僕が谷中君の家に泊まりたいって話せばどうなるのか。たかが愛玩ペットの僕がご主人様と眠りたいだなんて・・・・許してくれるのだろうか。
「郁?話聞いてるの?」
「え?あ・・・・ご、ごめんなさい。聞いてなかった・・・・です」
僕は考えることに夢中で谷中君の話を聞き逃していた。
「どうしたの?朝からぼーとしてるよ。・・・・帰る?」
「う、ううん!本当にごめんなさい!大丈夫だから、えっと、それで何?」
これ以上谷中君に心配かけさせる訳にはいかない。
僕は笑顔を振りまき元気な姿を見せた。
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