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ケダモノ×お酒とヒツジさん
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【マキside】
ー百目鬼×お酒とヒツジさんー(編)
烏磨さんの電話に出ると、いつもより少し陽気な烏磨さんの声がした。
烏磨『こんばんは茉爲宮優絆君。ちょっとお願いがありまして、百目鬼さんが酔い潰れてしまって、ずっとあなたを呼んでるんですが、戻ってきてあげてくれませんか?』
マキ「えっ、あ、はい」
呼んでる?
神さんが?
烏磨『ありがとうございます。それでは、お手数ですが今から言うお店に迎えに来てあげて下さい。あなたが来ないと動かないそうですから』
そう言って終始クスクス笑う烏磨さん、烏磨さんも相当酔ってるんだろう。
僕は、お取込み中の3人、修二むつ華南に置手紙して帰ることにした。
〝君たちの見てたらSEXしたくなっから帰るね♪〟
後でむつに怒られそうだけど、目の前でイチャイチャしだしたのはむつのせいだし。
幸い、電車はギリギリあったから飛び乗って、烏磨さんに指定されたお店へ急いだ。
そこは、シックな個室の高級居酒屋で、いつもの賑やかな菫ママの店とちがってて、なんとなく、仕事がらみで話し合いも兼ねてたのかなっと思った。
指定された座敷の個室には、高そうなお酒を優雅に飲む烏磨さんと、畳にひっくり返ってイビキかいてる賢史さんと、テーブルに突っ伏した百目鬼さんがいた。
マキ「あらぁー」
烏磨「夜分にすまないね、我儘怪物が駄々をこねるものだから」
烏磨さんはなんだか楽しそう。
僕は、寝てる神さんの肩を揺らしてみたが、神さんは相当飲んだのかピクリとも動かない。
マキ「百目鬼さん、百目鬼さん、こんなところで寝ちゃダメだよ。風邪引くよ」
百目鬼「…」
マキ「百目鬼さん、僕だよ、僕を呼んだの?起きないならむつのところに帰っちゃうよ」
百目鬼「……むつ…だと?」
突っ伏してる神さんが、そのままの体勢で唸ったと思ったら、ガバッと起き上がり、視界に僕を捉えると襲いかかってきた。
マキ「わッ!」
百目鬼「許さねえ!」
畳に僕を押さえつけ、僕の上に覆いかぶさる神さんは、完全に目がいっちゃってた。
マキ「百目鬼さん百目鬼さん、落ち着いて」
百目鬼「むつのことがそんなにいいのか?あの無神経チビのどこがいい?」
うわー、いきなりブチ切れモード…
むつのことそんな嫌いなのかな?
無神経って神さんが言っちゃう?
マキ「もぉ、寝ぼけないで♪修二の家に行っただけでしょ、でも、3人をほったらかして、今ここにいるんだよ、僕は百目鬼さんを迎えに来たの…」
どこまで言葉が通用するかわからないけど、ゆっくり説明してみると、神さんは僕の上で少し考えて、その視線が、畳に無造作に広がって乱れた僕の髪をとらえた。
百目鬼「お前、髪が湿ってるな…」
マキ「お風呂入ってもう寝るとこだったからね」
百目鬼「あ?ネル、だと?むつと」
マキ「ちょっと!そっちじゃない!睡眠の方だよ!」
酔って嫉妬丸出しの神さんは、なんでも浮気に思考がいっちゃうみたい。僕ってそんなに信頼ないのかな?
百目鬼「お前は誰でもいいんだな」
マキ「百目鬼さん、正気になって」
百目鬼「俺は正気だ!」
マキ「もぉ、酔っ払いがよく言う台詞だよ」
百目鬼「お前は、そうやって誰の腕の中でも寝るんだ。お前は俺のもんだ、俺の腕の中だけで寝りゃいい、俺以外の腕の中で寝れなくなりゃいいだ」
マキ「ッ…ふえ…?」
なに…言ってんの…?
百目鬼「俺なしじゃ生きられなくなりゃいいんだ」
マキ「じ…」
百目鬼「お前は俺の側にだけいりゃいいんだ、どこにもやらねぇぞ、俺から逃げられると思うなよ」
強烈な熱量が火山の噴火のように溢れ出す。
触れれば焼かれるほどのマグマに捕まった僕は、一瞬にして焼かれる。
マキ「ぁ…」
逃げる訳ないとか、どこにもいかないとか、側にいたいとか、そんな言葉を思い浮かべたけど。
それより、神さんの腕の中以外で眠れなくなればいいとか、俺なしじゃ生きられなくなればいいとか…、そっちの言葉にやられて、顔が熱くて胸がいっぱいで苦しくて、うまく息が出来ない。
いつも、困り眉で葛藤してる神さんの中身は
こんな灼熱の独占欲に煮えていた。
百目鬼「なぜ赤かくなる?恥ずかしいのか?こんなもんで恥ずかしがってたら後が持たないぜ」
真っ赤な顔の僕を睨み下ろして、顔を隠そうとした僕を許さず顎を掴んで正面向かせ、獰猛な猛獣は、ゆっくり僕の唇に噛み付いてきた。
マキ「ンゥ¨ッ……」
圧倒的な力で押さえつけ、なのに、唇をこじ開けた割に、舐めるように優しいした先は、僕の敏感なところをゆるりと擽る。
じ、神さん!待って待って!
今息できないから!神さんがとんでもないこと言い出すから頭に酸素回ってないから!顔熱くて頭の中も熱いから!
なんでそんな優しいキスなの!?
キレてるくせにこんなの反則だよ!ダメダメ!
ワワッ!膝で足割っちゃダメ!グリグリしないで!
百目鬼「おい、なんでこんなに先っぽ濡らしてシミにしてんだ」
マキ「待っ…」
服の中手ェ入れて直接触っちゃダメェ!!
ただでさえ修二たちのSEX見て疼いてたのに!
抵抗できなくなっちゃうじゃんか!!
神さんが僕のを握った瞬間、すでに溢れていたのがクチュッといやらしい音を立て、さらに触れられた快感で、理性とは裏腹に体はどんどん神さんとシたくて新たな蜜が溢れ出し濡れていく。
百目鬼「…身体検査する必要がありそうだなぁ」
マキ「ッ…ダメッ」
快感に流されそうになりながらかろうじて出た言葉は、逆効果で、身体検査されちゃマズイことがあるから断わった、と捉え、神さんは手を止めるどころか僕の服を脱がしにかかった。
マキ「待っ…、神さん!か…、から」
烏磨さんが見てるから!!
百目鬼「うるさい口だ」
聞く耳持たない猛獣さんは、僕の唇に噛み付いて言葉を奪う。
今度は激しく吸われて身体中撫で回されて、僕の理性も限界点。
マキ「ンッ!…ンンッん!…」
高級なお店の天井に、和紙で包まれた灯りが見えてるが、だんだん掠れてく、快感に飲み込まれそうになってると、そこにフッと烏磨さんが顔をのぞかせた。
烏磨さんは眼鏡を妖しく光らせて、面白おかしいって顔してニッコリ微笑み、口パクでゆっくり大きく〝ご・ゆ・っ・く・り〟ってニヤニヤ。
顔が引っ込んで見えなくなったと思ったら、床で寝ている賢史さんを担いで引きずるようにして、部屋から出て行った。
ごゆっくりって言われてもッ!
僕は完全に裸にされて、舐め回すように体を見られ、でも、神さんが付けた痕以外の何もない。
マキ「も、いいでしょ、僕、神さん以外とかありえないから。それに、今は修二たちとお風呂入ってないから、1人だったから体見せてないし」
百目鬼「まだ中を見てない、具合を確かめてやる」
マキ「じ、神さん!ここじゃ何もないから!僕もローション持ってないし、おうちに帰ってから…」
百目鬼「大丈夫だ、舐めて広げてやる」
マキ「え¨ッ!?」
広げるつもりなら、疑ってるわけじゃないってこと?じゃ、なんで身体検査?
百目鬼「その怯えたようなキョトン顔、俺を興奮させるだけだぞ」
マキ「浮気を疑ってたんじゃないの?」
百目鬼「お前がする訳ない、お前の困って恥ずかしがる顔が見たいだけだ。さぁ、足を開け、全部舐めてやる」
マキ「そ、そ、それは遠慮したい…」
百目鬼「フッ、今教えてやったのに、それは誘ってるんだろ?」
マキ「違ッ!本当に嫌なんだってば」
百目鬼「嫌?俺が嫌か?」
マキ「違ッ!」
百目鬼「どんな俺も好きなんだろ?マキ」
マキ「…好き…」
百目鬼「足を開けよ、マキ」
ず、ズルい…ワザと名前言ってる
マキ「じ、自分でほぐすから…許して…」
百目鬼「許さねぇよ。お前は俺のもんだ。髪の毛一本まで俺のもんだ、俺に可愛がられて泣けばいい。泣いて俺だけ見てればいい」
マキ「ッッツ!!!!」
百目鬼「はっ、茹で蛸みたいに真っ赤だな、涙目でうるうるして俺を見るなんて、泣かせて下さいって言ってるも同然だからな。出会った頃はヘラヘラして、そんな可愛いツラ隠してたんだもんな。今はみんな俺のもんだ。お前はもう俺の手から逃げられない、全部俺のもんだ、涙の一滴も、お前の笑顔も、感情も、全部俺の腕に閉じ込めてやる」
神さん…
神さん…
マキ「嬉しい…」
獰猛な猛獣の荒々しさは、神さんの深い深い愛情の証。情熱的な熱は時に灼熱に変わるけど、僕を焼くように熱で飲み込んで夢中にさせる。
神さんの困った眉間のシワ。
毎日葛藤してるその押さえつけられた感情は、こんなにも凶悪な独占欲。
(かわいい)
……凶悪な、独占欲…。
*******************
ーそれから数時間後、酔いが覚めて…
マキ「神さん、座布団かぶって隠れても隠れきれてないから」
百目鬼『すまん…、マキ、すまん…』
部屋の隅で頭を抱えるように土下座して、座布団に顔を埋める神さん。
神さんには悪いけど、僕は笑うの堪えるので必死。
マキ「乱暴なんかされてないし気持ちよかったよ♪」
百目鬼『…すまん…、俺は…』
マキ「神さんの腕の中に閉じ込めてくれるって言ったの、嬉しかったのに嘘だった?」
覚えてるのか覚えてないのか分からないけど、神さんはすぐに反応して顔を上げた。
百目鬼「嘘じゃ!……ない…。す、すまん…」
マキ「ふふ♪、ねぇおうち帰ろう、そんでシャワーしてこの神さんので僕のお腹も下半身もドロドロ…」
百目鬼「うッ…すまん」
マキ「謝るのはいいからさ。さっきの話の続きが聞きたいなぁ♪」
百目鬼「え…」
マキ「ベッドの中で」
百目鬼「おい…」
マキ「ふふ♪、酔った神さん可愛いね♪」
百目鬼「…」
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