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3 生徒会
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「純は寮だよね。俺も寮なんだけど、何号室?」
二人で歩いていると、八雲がふと聞いてきた。
「えっと401かな。」
「なら俺402だから隣だね。」
「え、そうなのか、なんか嬉しいな。」
知り合い1人もいないし、まあ1人は慣れてるけど、八雲は少なくとも喧嘩強いみたいだし、助けてくれるくらいには優しいっぽいし、同じ生徒会に入るならそれなりに付き合っていかないといけないんだろうから、隣に住んでくれてるのは有難いよな。それにイケメンだし。ここ重要だ。
「う、嬉しい?」
「え、うん。まあ、そうだな。」
「そっか。俺も。」
八雲はちょっと驚いた後に、とんでもなく優しい笑顔でこっちを向いた。
あああああ、まじで笑顔やばいわ。ふわっとした髪が揺れる感じといい、綺麗な二重が優しく細まる感じといい、綺麗な肌に少しシワが入って笑う感じといい、王子だな、うん。
てか、俺意外と面食いなんだな。知らなかった。
地元のヤツなんて話しかけてくるやつ変態しかいなくて、顔なんてまともに見てなかったし、クラスのやつは俺と顔合わせようともしなかったからまじで顔なんて1人も覚えてない。
そんなことを考えながら歩いていたら、
「純、生徒会室ここだよ。」
「うぼっっ!!」
八雲がいきなり止まるから、考え事してた俺は思いっきり八雲の背中にぶつかった。ただでさえ高くない鼻がより低くなるじゃねえか。
鼻を両手で抑えながら俺は八雲を見た。
くっそ、高い鼻しやがって。
「もう、可愛いなあ純は。」
「馬鹿にしてんだろ。ほらもう入ろう。」
俺達は生徒会室のドアを開けた。
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