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その先に。
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大輔さんのお部屋に運び込んだ荷物を整理して、息をついた時にはお昼だった。
「メシ、食いに行こう。」
「うん!」
ふたりで富士そばに行って、お腹を満たした。
「ねぇ、俺、一文無しだから、アルバイトしないとって思ってるんだ。」
来たな。
「お前のバイト先は決まってる。安心しろ。」
「んん??」
光太郎のバイト先は我が家だ。
掃除洗濯、料理!
月末締めの翌月5日払い。
時間給は計算が面倒だから、日当制。
出勤簿管理で、家事をしたらその日の欄に印鑑を押す。
「後で出勤簿と契約書渡すから、サインしとけよ。振込先の口座も書いとくように。」
驚きで目が大きくなっている。
「勤務は、火曜から土曜まで。日月は休み。日曜の夜と月曜は外にメシに出ようぜ。」
「そ、そんな条件でいいの?」
おいおい、まだ日当言ってねぇぞ。
「ざっと考えて、朝メシ晩メシ、掃除洗濯で何時間くらいになる?」
「うう〜ん、3時間かからないかも。」
「なら、6000円だな。もっと時間がかかるようなら日当も考えるよ。」
じ、時給にして2000円!!
そんなに貰っていいんだろうか?!
「メシ作るのに必要な食費は別に財布を渡すから、それから払ってくれ。」
「わ、わかった。」
そんなわけで、俺のアルバイト先も決定した。
「あ、今日のお仕事・・・。」
ブフッ。
蕎麦のツユを見つめてから、悲しそうに見上げてきた。
「今日は仕事はナシだよ。お前はこれからレッスンだかんな。」
途端に真っ赤になった顔に満足すると、背中を押して部屋へと戻った。
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