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チカチカ
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〈お前は青臭い。恋愛ごっこがしたいなら、別の奴にしろ。〉
憧れの人が、怒っていた。
兄貴は憎んでいない。
俺が勝手に好きになっちまったのが悪いんだ。
………でも、
俺は恋愛ごっこをしていたのか。
…違う、ちゃんと恋をしていた。
それなのに…。
〈タクミ…?〉
告白出来なかった。
「好きだ」って、その一言を伝えることができなかった。
その後悔だけが、心に残っている。
翔は兄貴と一緒にどっかへ行ってしまった。
俺は聖夜の夜、サンタから中途半端な恋の終わりを告げられた気分だった。
「なんだよ、これ…。」
街の外灯は、俺と似ていた。
もうすぐで消えそうなのに、踏ん張って光っていた。
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