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さとる
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仲原さんは今25才で、ぼくよりふた回りくらい年が違う。これからぼくの面倒を見てくれるみたいだ。
こんな広いお家に住めるなんてドキドキする。
ぼくのお家に比べたら何倍も広くて立派だ。
そういえば、ぼくのパパはどこにいるんだろう。
「…ぼくのパパは?」
「さとる君のパパはね、今忙しいんだ。だからさとる君の面倒を任されたんだ」
「へぇ…」
「…さて、朝ご飯でも食べようか。顔洗っておいで。洗面所はそっちにあるから」
「分かった」
裸足で歩くには、廊下は冷たい。
ツルツルしてるし、靴下履いたらスケートゴッコが出来そうだ。
洗面所に辿り付いたぼくは、電気をつけた瞬間驚いた。
だって目の前にまた知らないお兄ちゃんが立っていたから。
「うわぁっ!!!」
ぼくが叫ぶと、目の前のお兄ちゃんもびっくりした。
こわくてこわくて、ぼくはしゃがんだ。
知らないお兄ちゃんを見ないように、目をぎゅっと瞑った。
すると、バタバタと足音が近づいた。
仲原さんだ!僕の声を聞いて、来てくれたんだ。
仲原さん、はやくきて……!!!
「さとるくん!!どうしたの?」
「なか、はらさん…!!どうしようどうしよう!知らないお兄ちゃんが…」
「知らないお兄ちゃん…?どこにもいないけど」
「だってそこに…!!」
「…もしかして…」
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