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「そう!その事件が起こるまでは人外が人を襲うことなんて一度もなかったんだよ。なのに突然、襲い、犯し、殺していた。相手は明君と同じフェロモンを誘発して間もない15歳の男子生徒だったよ。辺りは惨劇だった、数名の人外が一人の男子高校生を犯して躊躇いもなく腹わたをえぐり出し殺してしまった。皆甘いと呟き狂っていたさ」
吐き気をもよおした。
同じ歳で男性で両性と分かったばかりの男子高校生。
今の自分と重ねてしまい立つことがままならず、側に置いてあった段ボールに腰かけた。チラリと将道さんを見れば真面目な表情で凛と立ち、少し怖いと感じた。
「う・・・・・・で、でも、薬を飲めば、大丈夫なんだよね?その男子高校生は薬を飲み忘れたって・・・・テレビでも言ってたじゃん?」
「そうだよ。薬で100%とはいかないが、ほぼ防げてはいたよ。だけどね・・・・盲点があったんだよ。その薬はね、一部の人には効果が薄いようなんだ。他の人より数倍濃くして飲まなければ意味を成さない。そして・・・・今、明君はその亡くなった男子高校生と同じだと言うことが、分かったよ。君は特別過ぎるんだよ」
「・・・・・・・は?ど、どう言う・・・・こと?」
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