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啓太sid お酒
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「う、ッ……ぁ……」
「大丈夫……ッ? ゆーちゃん……」
「だっ、じょ……ぶ……ッあ!?」
「ゆーちゃん!?」
だから言ったのにと、けーちゃんに言われながらゆっくりと進む。
「もー、間違ってお酒なんか飲むからだよ?」
そもそも、こんな事になったのはお酒を飲んでしまったのが原因だった。
賑やかな開会式と共に、パーティが始まって室内がざわめきだす。
テーブルには、ディナーがバイキング形式でならんである。
何があるのかと食べものに近づいた時
「お飲み物は、いかがでしょうか?」
ウェイターさんが、トレーに飲みものを乗せて話しかけて来た。
トレーに乗っているのは、淡い黄色の飲み物で少しシュワシュワしていて、見た目炭酸ジュースっぽい。
どうしようかと悩んでいると
「飲みやすくて美味しいですよ」
との事。
だから、ついつい頂いてしまった。
少し口に含むとフワッとパイナップルだろうか?甘い味が広がって、少し苦目の炭酸がしゅわっと洗い流す。
「……美味しい」
「あちら側に並んでいますので好きな時にお飲みください。 それでは」
ウェイターさんが俺のそばを離れてか余りの美味しさに、そのままゴクゴクと飲み進めてしまい気づいたら、もう何杯目かも忘れてしまっていた。
心なしか頭がぼーっとする。
少し気持ち悪い。
「いや……まだ、飲める……」
違和感を感じながらも飲んでを繰り返す。
「ゆーちゃん……! こんな所に居たんだー! って、ゆーちゃん?」
誰かが、俺の肩をたたく。
「あ、けいちゃんらー、これ美味しいよぉーけーちゃんも飲む……?」
振り向いてけーちゃんだとわかるとゆるりと抱きついた。
「ちょ、ゆーちゃん!? 酒くさー……それ、お酒なんじゃ……」
「あ、らめ……!」
そう言うと、けーちゃんは俺の手から飲み物を奪いとって少し飲んだ。
「やっぱり。 あーあ……めちゃくちゃ飲んじゃってー。 大丈夫なの?」
「らいじょーぶ! まだ飲める……っうっぷ……ッきもぢ、わるぃ……」
飲もうとグラスに手を伸ばした時、急に気持ち悪くなって口を抑える。
「もぉー……。 飲んじゃダメ。 とりあえず部屋に戻るよ?」
「ぅー……」
けーちゃんは、嫌だ、まだ飲む! とその場を動こうとしない俺の手を強めに引っ張るとホテルの部屋へと歩き出した。
そして、冒頭に戻る。
肩を支えてくれてるけーちゃんは、ため息交じりに言うと俺を部屋までつれて来てくれた。
「ほら、部屋についたから自分でベッドまでいってー」
「やら! けーちゃんが連れてけ!」
んー、っと手を前に出してけーちゃんに伸ばす。
所謂、抱っこのポーズだ。
酒で少しおかしくなっているのか次々とわがままを言ってしまう。
けーちゃんは、困った顔をしながらもそんなわがままにちゃんと答えてくれる。
俺の前で少しかがむと、けーちゃんの首に腕を巻き付けてくっつく。
「ぎゅー……」
けーちゃんは、そんな俺を持ち上げて姫抱きにするとベッドまで運んでくれた。
「ほら、ゆーちゃん降ろすよ……?」
ベッド前に辿り着くとフワリと俺を降ろした。
「じゃあ、ちゃんと寝るんだよー?」
人肌が離れるのは少しさみしい。
そう思ったらついつい、けーちゃんを引っ張ってしまった。
「ぁ、いっちゃ……やだ!」
___グイッ。
「ちょ、ゆーちゃん!?」
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