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イライラ
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※花斗side
イライラする。
「はぁ…。」
虎くんに会いたい。
登校もバラバラのせいで今日は虎くんをまだ1回も見ていない。
しかもヴァンパイア姿ならなお会いたい襲いたい。
そして虎くんのヴァンパイア姿を見た奴は全員目潰したい。
「ねーねー花斗くん!連絡先教えてよー!」
「無理。」
「何でー?」
気安く話しかけるな化粧臭い。
次々と自分に群がる女子にイライラする。
冷たくしてもキツく言っても運悪くヤンキーカレー屋なんかしてるからそういうキャラ作ってるんでしょ、とか言われるし。
ここはディ●ニーラ●ドじゃないんだからいちいちキャラなんか作れる訳無いだろ。そもそもキャストいねーよ。
「おい大谷。もうちょい愛想良くしろよ!」
「何で。」
「何でってお前相手はお客さんなんだからな?大谷は人気だから売上に貢献してくんないと困るよ。」
「知らない興味無い休みたい帰りたい。」
「お前普段もそんなだから彼女できないんだよ!」
俺が愛想良くなるのは虎くんだけ。
虎くんっていう最愛の恋人がいればもう他に何もいらない。命かけれる。
「彼女とかいらない。」
「でも大谷、前は取っかえ引っ変えしてたじゃん。」
「…あれは彼女じゃない。付きまとわれてただけ。」
「はん、モテ男はちげーな。」
「そろそろ殴るよ。本当に。」
「悪いって冗談だよ。でも愛想は良くしろよ!」
あのクソ委員長。一生口聞けなくしてやろうか。
「らっしゃせー…。」
「花斗くんのオススメどれ?」
「これ。」
「え!?これ激辛って書いてあるじゃん!コモモ辛いの食べれなーい!」
「腕に引っ付かないで離れて動けない。」
1秒でも早く虎くんに会いたい…。
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