アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
嫌いになれない
-
※流血あり
やっぱ痛くしないと跡つかないよね…。
「あ、でもあんまり深く噛まないでね。嬉しいけどさすがに死んじゃう。」
「わ、分かってる。」
花の首にそっと牙を立てる。
ビクビクしながらも少しづつ強めに噛みついた。
「いっ…!」
「あ、ごめっ…。」
反射的に首から牙を離し、痛みに顔を歪ませた花に謝る。
「…いいよ。少し血が出るくらい噛んで。」
「花ってMだっけ…?」
「虎くんにだけMだよ。」
「…そう…。」
「ほら、早く早く。」
急かされて、渋々また噛みつく。
「っ!…。」
かなり痛そう。
そりゃそうだよ!わりと強く噛んでるもん!
「…もっと、虎くん…。」
「ふえ!?」
「まだ、血出てない…。」
本当にやらせる気だ。
ガチで血出させようとしていやがる。
マジで…?
俺花の血啜りたくないよ本物のヴァンパイアじゃないし!
「あっ…!」
「ふっ、ぅ…。」
目を瞑って思い切り噛む。
痛いのは俺じゃない痛いのは俺じゃない痛いのは俺じゃない痛いのは俺じゃない痛いのは俺じゃない痛いのは俺じゃない…!!
心の中でひたすら暗示をかける。
「ゔぅ…。」
プツッと音がした気がした。
口の中広がる鉄の味。
「んんっ…!!」
慌てて口を離し、花の安否確認をした。
「だ、大丈夫!?」
「…ん、大丈夫…。」
「わ、ち、血が…。」
ワタワタする俺に眉間にシワを寄せながらも花は微笑んだ。
「口、血ついてる。」
「そりゃそうだよ!めっちゃ血の味するよ!」
首に血を滲ませて少しだけ息を荒らげる花。
「…どうかした?」
「あ、いや…。」
花のその姿がちょっとエッチに見えて、俺は顔を真っ赤にした。
俺Sだっけ?いや違うよね!?N(?)だよね!?
「痛いのも…好きな人にされたら…興奮するね…。」
「いきなり変態発言しないで!?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
64 / 76