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「 …早く 」
はやく。ハヤク。早く。
おれを、深く。犯してよ。
「 …そう焦んなって 」
そう言って、キヨくんはズボンのベルトを外し、ワイシャツを脱いだ。
「 怜斗…うしろの穴っ、見せて 」
「 …んんはずかし… 」
「 早くって言ったのはお前だろ。おら、早く 」
「 っ… 」
その通り過ぎて、何も言えない。
こちらから求めることに慣れていても、求められることに慣れていなくて。
ちりちりと太陽が反射する、屋上の床に座っているキヨくんに向かって、お尻を突き出す。
「 いい子だね、怜斗__ 」
「 …や、はずかし__ぃっ!! 」
俺のナカに、柔軟で生暖かい動きのナニかが動いている。
「 っは、きょっ、く、舐め…てる……? 」
きたない。そう伝えれば、怜斗に汚いとこなんてない。なんて返される。
「 ね、きよ、く…せーと会長、とシた、んだよね…? 」
「 聞きたいの? 」
生暖かい息を、いやらしく吐くキヨくん。
ねぇ。ずっと俺、キヨくんが好きだったんだよ?
なのに、俺が引っ越してくる前に他の男に視線を向けるなんて__駄目じゃない。
「 シたの、シてないの…っふ…… 」
ナカで蹂躙する舌に、全てを持っていかれそうになるけど。持っていかれる訳にはいかない。
この問いの、答えを聞くまでは。
「 …シたよ 」
「 ____っ 」
聞きたいようで、聞きたくなかった方の一択。
舌で舐めるのをやめて、キヨくんの唾でぬるぬるになったナカに、二本の指が入り込む。
「 っ、っ、あぁっ… 」
「 初めてだったみたいだから、痛さと快感さが混ざってたんだろうなぁ、喘いでかわいかったよ 」
煽られている気がしたのと、三本目の指が入ってきたのは同時だった。
「 っは、な、んっ、ああっ、やだ、っ…なんっ…きよく、きよ、く…んが、すき、なのはっ… 」
「 ん?俺が好きなのは誰か、だって?それはね____ 」
怜斗だよ。
なんて、レスポンスが帰ってくる。
「 っは…っ、ん、しら、じらしい… 」
白々しい。
分かりやすいようで、全く分からない。
それはお互いに、きっと多分同じ。
_それからすぐして、俺のナカにあった違和感が消え去った。
お昼休み終了を知らせるチャイム音。
「 っ、え…? 」
「 昼飯食えてねぇまま昼休み終わっちまったわ 」
ワイシャツのボタンとネクタイを締めて、屋上から立ち去ろうとする彼。
「 きよ、く… 」
「 あー…続きは気分が乗ったらな 」
適当すぎる相槌を打たれて、今度こそ屋上から立ち去るキヨくん。
__キヨくんは、どうやっても俺の方を向いてくれないの?
どうしたら、良いんだろう。
まだその質疑の答えを、俺はまだ知らない。
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