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神原先生から、貰っていた薬が、もう無い。
…神原先生以外の先生に診て貰うのが嫌で…随分と我慢してたんだけど…。
「……薬…もう残り少ない…んですけど。」
「…ああー。」
いかにも、面倒臭そうに職員が、返事する。
「病院に…行って来てもいいですか?」
「園長、瀬上が病院に行かせてくれって!」
「W病院か?
あそこは、呼吸器科ないのでって渋い顔されたんだよな。」
もう一人の職員が、言う。
「仕方ない。近いんだから…瀬上くん、W病院に行きなさい。
…なるべくトラブルにならないように。」
「…はい。」
礼をして、出て行こうとする時、
「全くなぁー!とんだ厄介者押し付けられたもんだ!」
その後、ヒソヒソと話して、笑い合う声…。
後で、職員から、話はW病院の方に通してある、近いんだから、一人で行けるなと言われた。
みんな忙しいんだと。
職員が、僕が5日後に病院に行くと言ったので、身体的な見えるところへの暴力は、無くなった。
5日間…だけだけど…。
その代わり、フェラや見えないところへの攻撃は、一層酷くなってきた。
いいんだ。
慣れてるから…,。
それより、5日後に施設の外に出られる。
この夏は、なんだかんだと職員に言われて、施設の中にずっと居た。
知らない人に会わない事は、歓迎だけど…その代わり、ずっと見張られてるようで、息苦しい…。
……実際、そうなんだけど。
職員から…三人組から…年上の人から…年下の子から…ずっと…見張られて。
わざと規則を破らせて、ほら、やっぱりというのを手ぐすね引いて待ってる。
…少しでも、嫌と言おうものなら、おまえの親父が何したかわかってるって言われる。
……同情する余地もない、D事件の子だから。
ヒソヒソ言われたり…聞こえよがしに言われたり、面と向かって罵られる事もある。
でも…慣れなきゃ…。
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