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灰色の瞳のトラ猫のお話30※
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「何がダメなのか言わないとわかりません」
後孔の指を二本に増やして、出し入れをする。
「ぁあっ!だめっ!」
いやいやと、トラは首を左右に振る。
トラの性器を握った手から力を抜くが、龍崎は、そこから手を放さなかった。
「トラくん…可愛い…」
ちゅっと頬にキスをする。
「だって…龍崎と一緒にイけなくなるだろっ!」
ああ…もう、本当にこの人は…
何度、龍崎を煽れば気がすむのだろう。必死に押さえつけている理性が、馬鹿馬鹿しくなる。
「あんまり、あおんじゃねぇよ」
トラの耳朶を甘噛みする。
耳元で、低く唸る猛獣の唸り声に、トラの肌が泡立つ。
「ひぁあっ!」
絹をさいたような声を上げた。
龍崎は、トラの耳に舌を入れ、ぐちゃっという粘着質な音を態と立てた。
「逃げるな」
反射的に逃げるトラの耳朶を噛む。
「ぁああっ!龍崎っ!だめだっ!出るからっ!」
龍崎は、トラの手と一緒にトラの性器を掴んだ。大きく掴みながら、起立した性器を上下に動かす。いやいやと、トラは首を振る。
「気持ち良いくせに」
龍崎は、トラの性器をゆっくりと上下に動かしながら、後孔を動かした。
「だ、だめっ!…ぁあっ!…そ、そんな一緒に動かしたらっ!…んっ!変になるからっ!」
ダメだと良いながらも、もどかしい、もどかしいと腰を揺らすトラの姿に、龍崎は変になりそうだった。
「龍崎…ああぁっ!だめっ…!」
弱々しく力を込めて、性器を動かす手に抵抗をするトラの耳朶を舐る。くちゃくちゃと粘着質な唾液の音に、トラは身体に力を入れる。
「トラ」
龍崎の理性は限界だった。龍崎は、トラの後孔から指を抜いた。
「龍崎?」
トラの性器からも、手を放した。先端からのトラの精液は、きらきらと糸を引いていた。ごくりと唾を飲み込む。龍崎は、身体を起こし、Yシャツからネクタイをぬく。
「真琴」
自らのボタンを外し、脱ぎ捨てる龍崎は、見上げてくるトラに言った。
「はぁ…はぁっ…」
トラは、肩で息を吸う。胸から五分袖程、そして背中。
彼を象徴するような刺青に、その危うい色気に、トラはゾクリとする。
「?」
「真琴だって教えたろ?」
惚けているトラを鋭い雄々しい瞳で、射抜く。
「んんっ…!」
トラの後孔に、龍崎は自らの性器を当てた。
「抜け力」
はぁっと、耳元で龍崎のため息が漏れる。
それは、龍崎が飽きれて漏らしたものではなく、龍崎自身が自ら逸る心を落ち着かせるために息をついたのだ。
「…り、龍ざ…っふぁ…っ!」
ローションの滑りを借りて、トラの後孔に徐々に埋没させる。
「んぁっ…」
トラは、龍崎の背に手を回した。 トラの体内に龍崎の熱塊が押し入る。
じわりじわりと、自分の体温よりも灼熱の何かが、身体を焦がしながら…
「ふぁっ…んっ!」
トラが、龍崎の肩口に噛み付いた。ちくりと、龍崎に痛みが伝わったようだ。
「…トラ」
龍崎の動きが止まる。
「?」
龍崎に覗き込まれる。どこまでも深い闇のようだと思った。
瞳の奥の光鋭い眼光は、扇動的な生命力を滾らせている。
「愛してます」
龍崎の優しい声がする。龍崎の性器が、トラの中に入ったのだ。
その滾らせた生命が、トラの中で熱く脈を打っている。
「真琴…?」
トラが、不安そうに名前を呼ぶ。
「やっと、呼んでくれましたね」
龍崎は綻ぶように微笑んだ。額には、汗が浮かんでいる。
いつもは、サラリと風に揺れる前髪が、今は張り付いている。
「真琴、ちゅーして」
「はい」
ニコリと頷きながら、龍崎が急にトラの身体を起こす。
「うわぁっ!?」
トラは、龍崎の膝の上に座る。
「はぁぁあっ…っ!」
トラの身体が、重力も相まって、龍崎の熱塊を最奥まで受け入れるとトラは、肩を丸めながら、ビクッと精液を吐き出した。
「もうイったの?」
ビクビクと跳ねる肩と、丸まっていく背を支える。
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