アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
親友とのお別れ 第3話
-
キーワード
前タッチ
第3話
前日に寮部屋の冷凍庫と冷蔵庫を食べ物で一杯にしてもらった耀(よう)は自分の大好きな優(ゆう)が収容所の学校を卒業したら貴族院で大事な極秘のお仕事する事になると先生から聴かされていた。
明日優が奴隷にされ兵士達に連行されるなど夢にも思って居なかった。
学校から寮に戻る最中に自分の横で項垂れ歩いている優が居た。
「優を元気にさせてやりたい」
「俺まで悲しんで居ては駄目だ」
優のその姿を見ながら耀はそう思った。
それで寂しさから凍りつきそうな自分の心に鞭をいれた。
「いずれ卒業したらまた優に逢えるかも知れない」
そう耀は思い自分を励ましながら優に話し掛ける言葉を探しだした。
でもその言葉が見つからなかった。
物心ついた時からずっと一緒に過ごしてきた誕生日を明日迎える優(ゆう)と歩いている耀も重い足取りで二人共気持はプールの底に沈んだようだった。
その2人の少年に12月初冬の冷たい風が体の真正面から当たり心まで冷やされだした。
もっと幼い7~8歳位の頃に進級で1階から2階の教室に移動した時の事だ。
優が自分の机の椅子を窓際に運んで収容所の施設を取り囲む高い塀の向こうの川や山を見ていたことがあった。
「優ちゃん何見ているの?」
口々に優に違う言葉を掛けながら自然と優のその様子を観た耀も含めクラスの子達が自分の席から椅子を小さな手で運んで窓際に集まりだした。
「そうかぁ」
「此処からなら僕たちの行けない遠くの方まで見えるだぁ」
そう言った後で少年達は皆で収容所を取り囲む高い塀の向こうに行けない事が判っているから沈黙の時間を皆でしばらく過ごした。
しばらくして悲しさから泣き出す子も居た事を耀は鮮明に覚えていた。
今は成長し椅子の上に乗らなくてあの時の景色は見られるようになった。
けれども優と耀は収容所から一歩でも出たら確実に新人類に殺されるから今も昔も見えた場所に行く事は夢でしかなかった。
あの時の沈黙の時間と同じような今の重たい空気のままで優と別れるのが耀には耐えられない位に嫌だった。
それでプールの底に沈んでいた自分の気持ちを浮上させプールの底に沈んだままの優に話し掛けた。
「優、 元 気 出 せ よ」
耀が優にそう言ったが優に反応がなかった。
耀は優を元気づけようと歩いている優の半歩前に進んだ。
その後に優のおちんちんをズボンの上から軽く掌で触った。
「耀の助平」
そう言って耀の手を耀から見たら守りたくなるような小さな柔らかい手で軽く優は払ってきた。
その時に顔を耀の方に向けながら少し笑っていたので耀は作戦成功だぁと思いながら優に話しだした。
「優、俺が教えた、 あ れ」
「昨日やった?」
「・・・耀」
「な・何の事?」
そう言った瞬間に優の耳たぶが少し朱に染まった。
それを耀は見逃さなかった。
そんなぁ初心な優が耀は好きでいつも自分にも居ない両親のように庇護していた。
「何赤くなってだよ!」
「これに決まっているだろ!」
優がわざと、とぼけていると耀は思いながら大きな声で優に動作を交えながらそう話した。
耀が自分のズボンの上5cm位離れた所を右手でおちんちんを透く真似をしながら。
それを横目で見ていた優が更に顔を赤くしながら軽く首を縦に振ったので耀は優に駄目押しに入った。
「これ、どこに行っても・・」
「教えたのが俺だった事」
「絶対に忘れるなよ」
「忘れたらここにお仕置きだ」
耀はこれが最後になるだろうと思った。
それで名残惜しく思い自分より柔らかい髪の毛が初冬の風になびいて絵に描いたように可愛く見える顔をした優のおちんちんをもう一度ズボンの上から優しく触ってやった。
「耀忘れないからやめろよ」
優は焦って耀の手を退けようとしたが既にそこから耀の掌は離れていた。
「優何恥ずかしがってだよ」
2人の真正面から吹いていた初冬の冷たい風も脳内ドーパミンが出始めた2人はもう感じなくなっていた。
「耀お返しだぁ!!」
2度も前を触られた優が横目になり耀の其処に狙いを定め軽く掌で触った。
「優やったなぁ!」
2人の少年にやっと笑顔が戻り道中でふざけ合った。
第4話に続く
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 45