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雑談と…交渉
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あれから何日かが過ぎた…ある日の放課後
実は4人揃って意外に住んでいる所が近いことが判明した。まぁ…この高校は結構近場に住んでる人達が通う所だからかもしれない。
モモと笑太君の家は一軒家の隣どうしで4丁目辺り、聖司はその手前の2階建てのアパートで3丁目、俺は1番奥の一軒家で6丁目だ。ほら、近いこと。
日が少し落ちかけた教室、数人の生徒が他愛のない会話をする中に混じり、俺と聖司でしばしの雑談…モモと笑太くんが職員室に呼び出しを食らったからだ。なんでも授業中に笑太くんの八重歯についてLINEしてたらしく、だんだん喧嘩になり…2人とも突然立ち上がり口喧嘩をマジでおっ始めたからだ…本当に幼馴染って…こんなもん?
「つかさ!なにwwwその首筋に無数の絆創膏とか!わーやだ!ワケありに見える〜」
「やめて、聖司が言うとしゃれにならない。」
やたら楽しそうに騒ぐ聖司…そう…この矢野口 聖司は真性のゲイである。しかし俺は対象外らしい。なんでも「黙りする貝みたいなやつは嫌だから!」らしい…貝って。まぁそうね…俺は言葉に詰まると黙りするタイプ
「あっ!そーゆうコト言う?皆には秘密だからな〜?つーかどうしたの?その絆創膏の量」
「んー?いや…ウチの犬いるだろ?」
「あ〜フレンチブルドッグのおしりさん?」
「うん。おしりさんが俺のコト朝起こしに来て顔とか舐めるから…嬉しくてしばらくそのままにしてたらさ」
「うん」
「どういうわけか、突然喉元に噛み付いて来て…殺されるかと思ったよ…もっとこう…愛されブサカワ犬みたいにフランクに来てくれるかと思ったら、とんだ野生だよ。闘争本能って言うのかな…なんか悲しくなって来た」
「お前、飼い主として認められてないんじゃねぇの?てかいつも思うけど名前ヒドイよな」
しばらくして2人が反省文のプリントをヒラヒラさせながら帰ってきた。
「マジない。こんなに書くのかよ」
頭をガシガシかきながらプリントを見る笑太君。心なしかげっそり見える…多分ものすごい説教されたんだろうなぁ…。
「てかさ。なんで喧嘩したんだっけ…あそうか、お前の八重歯の話しだ。マジでショタにLINEするんじゃなかった。もうお前のLINEブロックする。いっそお前もブロックする。今決めた」
その言葉を聞いた笑太君がキッ!とモモをみて反撃をしようと口を開いた
「元はと言えばお前がッうぶ!!」
その喧嘩の間を割り笑太君の口を手で塞ぐのは聖司…そして笑いながら
「まぁまぁ〜喧嘩両成敗ってな?ちゃっちゃと書いて帰ろうぜ?ショタもさ落ち着けって、な?」
「………。」
めちゃくちゃ不満気な笑太君も我慢して頷いたいて俺と聖司が座った席の前の席に、2人仲良く並んで座って、大人しく反省文を書き始めた…仲が良いのか悪いのか…
…………………………さて…
俺もそろそろ腹をくくって聖司にお願いをしなくてはいけない。静かに深呼吸をして聖司の方を向く
「あのさ、聖司。」
「んぉ?なに?」
と頬杖をつきながら目線だけこっちに寄越した。よし…言うぞ…言う!さんはい!はい!…………あぁ…言いにくい。チラッと聖司を見ると、両口角をめちゃくちゃ上げて笑いながら
「どうしようかな〜条件次第だけど?まぁ、まずは自分の口で言ってよ?」
「お願い…勉強教えて…。ガチャポンで手を打ちませんか。」
そう…聖司は無類のガチャポン好き。
よくわからないがとにかく好きらしい。
「3つやりたいのがある!全種類揃うまでやらせろ!そしたら勉強会してやるよ」
いつもみたいにカラカラと笑いながら
「いつやる?」と計画を立てようとしたとき
ものすごい視線を感じた。視線の先を見ると…瞬きもせずにこちらをジッと見るモモと笑太くん。
「勉強会…やんの?いつ?」
物凄い真顔で聞いてくるモモと物凄い真顔で見てくる笑太くん…いつも表情豊かな2人の真顔は若干、怖いな…
「まぁ明日か明後日あたりじゃないか?もう学力テスト寸前だし??まぁ教えるの俺だし、予定は合わせろよ?」
「うん。そのつもり…」言いかけたときモモと笑太くんが物凄い勢いで聖司に飛びついた
「「教えて下さい!!!!!」」
あっ…2人も勉強苦手なんだ…
「なんでショタまで来るんだよ!お前は別にいいだろうよ!!人数少ない方がはかどるんだよ!帰れ!毛玉頭!!!」
「うっさい!きのこ頭!黙ってカビて切り株に生えてろよ!!俺だってな苦手な教科があるんだよ!!」
「ぶはははは!!ショタは馬鹿だったんだな!」
「お前より馬鹿じゃねぇわ!!!」
あ〜あ…また始まった。もはや兄弟だよね。多分…これは。
「はいはいはい!!!何人でもいいわ!いいから俺にガチャポンやらせろ!!」
喧嘩する2人の頭を鷲掴みにして、2人を引き剥がす…ガチャポン熱でぶっ飛んだ聖司と共に勉強会を開催することなりました…
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