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ゲーセンやかいもの(順番間違えて投稿しちゃった)
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なんか、勝手に動画撮影しているやつもいる。
二人は、別に気にするにゃ。と言っていたので、注意しなかったが、いい気はしない。
盗撮だろ。
「ボクらの神々しさに驚いたのだろう。」
「ボクら、人間から注目されるの好きだにゃん。」
「これくらいなら、大丈夫。」
「ほかの神様たちも、人の姿でこれくらいならやってるはずだし。」
「たまに、インスタに他の神様アップしてるもんね。」
「フォロワーたくさんいる神様もいるよ。」
「そうやって力を溜めている神様もいるんだよ。」
「ボクらは、ご主人とニカイドーからもらう愛で生かされているんだ。」
「ペットになってる神様もいるのか?」
「わかんにゃい。でも、自分が神様だって気付かずに生活している神様はたくさんいるよ。」
「へえ。」
「だから、ニカイドーの友達も、自覚ない神様かもね。」
「人間の世界に結構いろんな種類の生き物いるからね。」
「宇宙人とか?」
「うん。それは、たくさんいるよ。」
「うわ。こええ。妖怪とかも?」
「最近はあまり見ないけどね。」
キレッキレのダンスを踊り終わった二人は、他の客から拍手をもらっていた。
「お兄ちゃん!次は、シンジお兄ちゃんが踊って?」
ミルクから可愛く頼まれてしまった。
二人の後に踊るのは、ハードルが高い。
ダンスなんかしたことないぞ。
高校の時、授業でやらされたり、学祭で無理やり・・・ってのはあったが。
「曲、入れといたにゃん!」
一番難しそうなテンポの速い曲をチョコが選択していた。
「おい!こんな曲知らねえし!ってか、ハードモードって、無理だし!」
「かっこいいとこ見せて!シンちゃん!」
「お兄ちゃん!がんば!」
完全にからかわれている。
二人の踊る様子を見て、どのようなルールなのかはだいたい分かった。
シルエットに合わせてポーズを決めるのと、ステップの指示にしたがえばいいようだ。
飛んだり跳ねたり、長く押したり、かがんだりと、いろんな動きを要求されていた。
まあ、とりあえず、やるだけやってみるか。
曲が流れてきた。
どうやら、反対側には対戦相手がいるようだ。
ゲーセンに通い慣れた様子の男だった。
オレと目が合い、にやっと笑ってきた。
オレは、初めてこのゲームをやるので、説明の部分などをサラッと読んだ。
激しい曲に合わせて、ステップも複雑だ。
でも、ある程度パターンがあるようで、少しやると理解できた。
ポーズも数種類あるだけで、同じことの繰り返しだ。
「お兄ちゃん、かっこいい!」
「やるじゃん!しんちゃん!」
いつの間にかギャラリーが増えてきている。
常連のところにも応援が集まってきている。
オレのところにも、知らないやつらが、ぞろぞろと。
いつの間にか、ゲーセン好きな男とオレとでバトルのような形になってしまっている。
競うつもりなど全くなかったのだが。
結果は、僅差で勝ってしまった・・・。
ゲーセン好きな男は仲間から励ましてもらっているようだ。
そして、オレのところへ来て「いい試合だったよ!」と握手を求めてきた。
え、試合だったの、これ?と思いながら、ヤツの手を握り返した。
会場から拍手が起こった。
オレ、何しにきてたんだっけ?
「ニカイドー、楽しかったにゃん。」
「ありがとにゃん。」
二人が満足そうだったので、何よりだ。
買い物は、近所のスーパーへ行った。
駄菓子を欲しがる二人におこづかいを渡して、その持たせた金額におさまるよう計算させたら、必死になってできるだけたくさん買おうと頑張る姿が可愛かった。
帰り道、2匹にはさまれ、手を繋いでいる。
「ニカイドー、ダンスじょうずだったにゃん。」
「なんで?」
「知らねえ。」
「かっこよかったにゃん。」
「ますます惚れたにゃん。」
「抱いてほしくなったにゃん。」
「抱かねえけど、サンキュー。」
「ご主人に見せたら、惚れられると思うにゃん。」
「そうか。」
「お外に連れてってくれて、ありがと。」
「ニカイドーは、ボクらのヒーローだにゃん。」
「ボクらを、へんなヤツらから守ってくれるし。」
「神様だから、狙われやすいんだ。」
「しかも、ボクら、可愛いし。」
「ニカイドーは、なんか変なオーラ出てるから、危ない奴らは近づけないんだ。」
「なにそれ。変なオーラって。」
「バリアみたいなやつ?」
「だから、ボクら、ニカイドーのそばにいたいって思うのかな。」
「神社みたいな?」
「城壁?」
「なんかわかんねえけど、役に立ったなら、よかったな。」
「うん!」
「楽しかった!」
「また、いきたい!」
「ご主人にボクらのこと、親戚っていうことで紹介して、4人で出かけよう。」
「そんなことしていいのかよ。」
「ニカイドーがいれば、ボクらは最強だにゃん。」
「そんな信頼されても困る。」
「変なのがきたら、追い払う自信はあるが、妖怪的、神様的なのだったら、太刀打ちできねえぞ?」
「そういうのから、遠ざける力がニカイドーにはあるよ?」
「なにそれ。」
「おばあちゃんって、どんな人?」
「知らん。」
「そういう力のあった人なんでしょ?」
「らしいけど、詳しくは聞いたことない。しかも、話半分でしか聞いたことなかったし。」
「まあ、今は平和だし、ボクらがさらわれたり、悪用されたりする心配はないよね。」
「神様誘拐するやつなんているの?」
「神様じゃない、悪いやつね。」
「悪魔的な?」
「うん。そうそう。そんなやつ。」
「気をつけないとな。」
「今のところは、感じないから、大丈夫!」
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