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「…………………二人んとき、なに話してんの」
なんとなく、聞いてみた。
「話さない」
「えっ、なにしてんの」
「なにって」
バカにされた。
「………………」
「………………」
っあ、ソウイウコトですよね。
「もったいな」
「なにが?」
「喋りゃいいのに。浅原ってなにげコミュ力低くない?」
「そんなことないよ。上手だよ」
「………………えーと」
「言語外コミュニケーション」
「聞きたくないです」
「………………触らないほうが勿体なくない?」
あんないい男。
アキヨシの指差す先に浅原はいて、汗を拭う姿は、なんかのドラマか写真集にでも載ってそうなほど、画(え)になっていて。
「っ…………」
ぎょおぅ。生々しい。
「触らないの」
「ないないないないないない」
「キスぐらいした?」
「ないないないないないない」
バレないバレないバレないバレるかも、俺、こういうの苦手だ。
「……………………勿体ない」
気付いたか気付いてないか。わからないけど、アキヨシは独り言みたいに呟いた。
「……………………………………………………あの、…………アキヨシってさ、」
「なに」
「や…………………その、……浅原と…………」
「……………寝てるよ。知ってるでしょ」
「じゃなくて。……………同類なん?」
「………………」
あ、またバカにされるかな。
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