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猫と筆5
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「可愛すぎるから…お仕置き…」
西園寺は真琴の唇に自身の唇を優しく擦り付ける。
「ん、…」
真琴の長い睫毛は次第に下向きに落ち、溜め込んだ涙はこぼれそうになる。
西園寺のアールグレイの香りに包まれて真琴の唇の温もりと西園寺の温もりが交わりそうになった直前、西園寺が冷たい声を発する。
「ここで漏らせ。…はしたなくな。」
真琴の瞳は大きく開き、獲物を捕らえた獣の視線と交わる。背筋が凍りつく。それを感じた頃には真琴の亀頭に爪が立てられていた。
「あっ…やだ…っ…」
「その割に…熱いな…」
西園寺は真琴のアナルに再び自身の凶器を入れ込み、前立腺を掻き毟る。
「アッあっ…///」
「ははっ…やっぱり下手くそな鳴き声だ…」
「ごめ、ごめん、…な、…にゃひゃあいっ…」
西園寺のピストンは真琴の締め付けが激しくなるほど深く深くナカをえぐり続ける。
「アッ、あっん…あああ…っ…」
「イッたか…でも…まだだ…っ…」
真琴の脚の爪先がビクンビクンと激しく痙攣する。真琴を吊し上げるネクタイはギシギシと鈍い音を立て続ける。
西園寺は真琴の首筋に歯を立て、強く吸い付き噛みつく。
「イッ、ああああ…はぁ…」
真琴は腑抜けた様な声を上げる。乳首は紅く紅潮し、本能的に西園寺を誘う。西園寺も雄の本能で真琴の乳首に舌を這わせる。
「ああ…はぁ…あっん…あっ…」
真琴は身体をビクンと震わせてイッた。それを見て西園寺は優しく微笑む。
儚い…可愛い…
真琴は涙や鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をシーツに拭い付ける。そして震える唇から声を漏らす。その間もピクピクと身体を震わせる。
「…っ…酷い…人…」
真琴は決まって西園寺を悲観する。
「貴方はっ…っアッ…酷い…ぅ…アッああ…」
西園寺が啜り泣く真琴のアナルに無理やり凶器を勢いよく押し込めた。そして堰が切れた様に真琴は失禁した。
「ああああ…やだっ…止まってっ…やだぁッ…」
真琴は失禁している間も吐息を小さな唇から吐き続ける。
「気持ちいいか…?妃…」
西園寺は瞳を閉じて真琴の首筋に再び噛みつく。
「あっ…んぅ…はぁ…」
真琴は放尿が止まると、独り言の様に『最低』と呟く。
「…だからなんだ。」
西園寺は真琴の脚からネクタイの拘束を解き、腕も自由にする。
ギシッィ…
西園寺は真琴の肩を再びベッドに押し付ける。
「んっ…」
真琴の不安げな瞳と西園寺の冷たい瞳が交わる。
「お前は…俺のものだ。それだけだ。分かったか。」
「…は、…い。」
西園寺は真琴から身体を離すと、部屋を出ていく。
「明日も会社だろ…休め。俺以外は部屋に入れるな。」
「はい。」
バタンッ…
最低な男…こんなところに押し込めて…監禁じゃないか…
真琴はベッドのシーツの下に敷かれていた防水パッドを剥ぎ取り、洗面所に置いてある新しいほのかにアールグレイの香りのするシーツを手に取って眉を潜めた。
「…西園寺さん……好き…です…」
真琴の声はシーツに吸い込まれた。
その声は西園寺に届かない。
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