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会いたい
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◇
朝まで手を繋いで眠るなんてどんだけロマンチックなんですか〜!!
朝6時、朝霧先生と交代する時にぎゅっと握られた手が見えてつい心の声が漏れそうに。
そんなことよりうなされずに眠れていたみたいだね。
2週間ぶりにちゃんと眠れたかな。
「よろしくお願いします」
部屋を出て仮眠室へ向かう。
桐生先生もせめて仮眠室で寝てくれたらまだいいのになぁ。
魁くんの対応は他の精神科医に任せてしまっているけど…大丈夫かな。
精神科のトップである朝霧先生を隼人くんに付けてしまったら大変なんじゃない?大丈夫?
俺と桐生先生もこっちにいるから他の部署で問題が起きたら大変だ…。
ナースステーションに寄って様子を聞いとかなきゃな。
「飯窪先生!どうかしましたか?」
「あぁいや。大丈夫そう?」
「はい!むしろ引き締めて仕事してるので」
看護師が言う引き締めるというのはまぁ、俺たちが隼人くんに付きっきりだからということなんだろう。
「そう?ごめんね。こっちの方に来れなくて」
「全然!!隼人くんが元気になってくれないと!!」
完治してからの隼人くんは受付の仕事をしていたけれど、いつしかみんなを笑顔にする存在だったよね。
昔とは大違い。
「飯窪先生も、体調にはお気を付けて」
「ありがとう」
みんなの中心で笑っていてくれなきゃ。
隼人くんは、この病院の太陽なんだから。
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