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須江
21年2月1日
こんにちは。作品の完結お疲れ様でした!改めて最後まで拝読し、物語の中で渦巻く登場人物達の感情、確固たるストーリーに圧倒されております。
浅学にして今回テーマとして取り上げられていたこっくりさん、サードマン、エクソシズムの知識は恐らく一般的なレベルに留まるのですが、主人公の新美の一人称に極めて近い位置の三人称単視点で始まる物語により、私も彼の視点でえ?どういうこと?と翻弄されながら進む物語がとても心地良かったです。(三人称という、近眼になり過ぎずに済む抑制の効いた表現が上手いなあと感嘆しました)
烏丸の視点に移った時にも思ったのですが、視点の人間が事態を把握していないと言う状態は、本当にスリルがありますね…BLでありながらサスペンスの趣も強く感じました。今作のような複数のジャンルの要素を兼ね揃えた作品が大好きなので、読み進めるのがとても楽しかったです。
あと羽生橋さんのキャラクターにおける名前の重要性が今回とても活きているなあと、事実が明らかになるにつれまざまざ思いました。新美(南吉から取ったと推測しているのですが、外れていたらすいません)の背後にいる狐を元にしたキャラクター……
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須江
2021/02/01 13:29
>>須江
そしてエクソシストvsこっくりさんの戦い!怜悧で感情の見えにくい烏丸がスパスパと切れ味良い物腰から、根底を揺さぶられていく展開は、キリスト教的な展開でありますが、西洋的な断罪という価値観に収まらず、ある意味自分を、そして新美を許す、救い上げるという考え方は東洋的な側面も含まれているなあと感じました。超自然的かつ躍動的なバトルシーンの描写は、カラオケ店と言う俗的な場所のイメージと相まり、私もこんなオリジナリティ溢れる場面を書いてみたいと強く感じました。
最後に新美が目にした本物の秋白の姿こそサードマンであり、ここで善と悪が分離する事で文字通り救われる過程ですとか、本当にお見事だと言うしかありません。
そして新美が複数の相手に身体を弄ばれていた過去から、性描写の場面まで攻受逆だと思っていた事をお許し下さい…けれどお互い誰かに身体を無理やり拓かれた過去があるもの同士の、神妙さすら感じる儀式的で静謐な、美しい描写だと思いました。
取り留めなく書き連ねてしまい申し訳ありません。読みやすさと物語の安定感を兼ね揃えたこの素晴らしい作品が、入賞する事を心から願っています!
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浅学にして今回テーマとして取り上げられていたこっくりさん、サードマン、エクソシズムの知識は恐らく一般的なレベルに留まるのですが、主人公の新美の一人称に極めて近い位置の三人称単視点で始まる物語により、私も彼の視点でえ?どういうこと?と翻弄されながら進む物語がとても心地良かったです。(三人称という、近眼になり過ぎずに済む抑制の効いた表現が上手いなあと感嘆しました)
烏丸の視点に移った時にも思ったのですが、視点の人間が事態を把握していないと言う状態は、本当にスリルがありますね…BLでありながらサスペンスの趣も強く感じました。今作のような複数のジャンルの要素を兼ね揃えた作品が大好きなので、読み進めるのがとても楽しかったです。
あと羽生橋さんのキャラクターにおける名前の重要性が今回とても活きているなあと、事実が明らかになるにつれまざまざ思いました。新美(南吉から取ったと推測しているのですが、外れていたらすいません)の背後にいる狐を元にしたキャラクター……
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そしてエクソシストvsこっくりさんの戦い!怜悧で感情の見えにくい烏丸がスパスパと切れ味良い物腰から、根底を揺さぶられていく展開は、キリスト教的な展開でありますが、西洋的な断罪という価値観に収まらず、ある意味自分を、そして新美を許す、救い上げるという考え方は東洋的な側面も含まれているなあと感じました。超自然的かつ躍動的なバトルシーンの描写は、カラオケ店と言う俗的な場所のイメージと相まり、私もこんなオリジナリティ溢れる場面を書いてみたいと強く感じました。
最後に新美が目にした本物の秋白の姿こそサードマンであり、ここで善と悪が分離する事で文字通り救われる過程ですとか、本当にお見事だと言うしかありません。
そして新美が複数の相手に身体を弄ばれていた過去から、性描写の場面まで攻受逆だと思っていた事をお許し下さい…けれどお互い誰かに身体を無理やり拓かれた過去があるもの同士の、神妙さすら感じる儀式的で静謐な、美しい描写だと思いました。
取り留めなく書き連ねてしまい申し訳ありません。読みやすさと物語の安定感を兼ね揃えたこの素晴らしい作品が、入賞する事を心から願っています!